2021/7/19 8:12

女子高生と歩いていただけで逮捕!? 日本中心の活躍が離婚の引き金も。マイケル・エルガン逮捕&起訴!プロレスラー夫婦問題を探る!

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女子高生と歩いていただけで逮捕!? 日本中心の活躍が離婚の引き金も。マイケル・エルガン逮捕&起訴!プロレスラー夫婦問題を探る!
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マイケル・エルガン、元婚約者への接触により、逮捕&起訴!


 プロレスの取材と言っても様々で、文字通りの試合(会場)取材もあれば、それぞれの所属団体事務所でのインタビューもある。喫茶店や会議室を使う場合もあるが、これは、フリーや引退したレスラー、ないし、関係者であることが多い。中でも、私見ながら、試合取材との明確な差異を感じさせたのが、選手の寮を併設した、道場での取材だ。会場での取材は、主に試合後のコメント取りで、いわば選手はON状態。感情を露わにしたアジテーションも多い。事務所での取材も、プロレスラーとしての自分が求められよう。しかし、寮ともなれば、そこは一種のプライベート空間。がなり立てる必要も責務もない。完全OFFの佇まいが見られがちなのである。中でも、2010年代、新日本プロレス道場に居座った外国人勢は、その傾向が強かった。特に淡々としていたのがジェイ・ホワイト。それほど取材の機会があるわけではないから、それがいわゆる、道場でのシゴキによるものなのか、それともホームシックによるものなのか、それとも単に、そういう性格なのかが判別しかねたのだが、試合直後の元気の良さと、強烈なコントラストとなって残っている。そして、2016年から2019年まで新日本プロレスに所属した外国人レスラーである、彼もそんな、極めて物静かなタイプだった。

『マイケル・エルガン逮捕&起訴』のニュースが入ってきた。海外サイト『WrestlingNews.co』が7月14日に報じたところによれば、元婚約者に近づかないことを旨とした、『保護命令』の違反(Violation of Protective Order)により、6月29日に逮捕&起訴されたという。元婚約者のAさんは取材に、「精神的、言葉的に虐待され、恐怖を感じていた」として、4月21日に同居を解消し、5月21日に保護命令を申請。だが、エルガンはその後も何百もの電話やメッセージを送りつけ、また、自殺を示唆。他人の振りをして、Aさんに接触を試みることもあったという。エルガンと言えば上述のように、元新日本所属レスラー。IWGPインターコンチネンタル王者にも輝いており、日本のファンにとっても、気になる事態だろう。

 今回は、多大な問題をはらむ(※Aさんは元婚約者だが、)プロレスラーの夫婦問題を取り上げてみたい。

冤罪(?)まがいの事案も。


 プロレスラーともなれば、一種の公人。よって、かような痴情のもつれがニュースとして出ることは、少なくはない。だが、こういった問題は、他の事件と比べ、特に当事者しかわからぬ部分があり、よって、報道の字面だけで判断するのは危険だということはあると思う。

 例えば2019年3月、自宅で妻を殴ったとされ、逮捕された金本浩二は、結局不起訴処分になってるし、2019年11月、青少年健全育成条例違反の疑いにて逮捕された『HEAT-UP』の大谷譲二に至っては、よくよく聞いてみれば、ファンの女子高生と歩いていたところを職務質問されただけ。なので当然、被害届も出ず、数日で不起訴処分となり釈放されたが、この顛末はさして報道されず。世間的には逮捕されたというイメージだけが色濃く残った。元WBA世界スーパーフライ級王者、ヨックタイ・クリンミーも2012年6月、妻への暴行で逮捕されたが、その日本人の妻と親交のあったタノムサク鳥羽が連絡を取ると、あらましは以下だった。「で、さっそく殴られたという奥さんに確認してみると… 『アイツが酔っ払って暴れだしたからさ、止めてもらおうと思って警察呼んだら逮捕されちゃった。ワイルドだろ~? ワハハハ~』だって。いやぁ、ビビったわ~。そして安心」(タノムサク鳥羽・Twitterより)。『リック・フレアー、家庭内騒動で警察出動』の見出しのニュースをよくよく見れば、フレアーが妻の方に暴行されたという内容で、被害届は出ず(2012年6月)。流石はフレアーと思ったりするのだが、同奥様、実はこの2年前、フレアーの顔を殴った容疑で逮捕されている……。

当事者同士にしかわからぬものも。
 一方で、極めて深刻なそれを思わせる例も。スコット・ホールは2012年、家庭内で暴力を振るったことで逮捕。ご存じの方も少なくないかもだが、ホールはアルコール、及び薬物依存症に悩んでおり、これが何度目かの逮捕。このリハビリと、その苦闘の様子がドキュメント化されたほどの重症患者であった。

 冒頭のエルガンの件をやや思わせるのが、2009年8月のカート・アングル。当時、TNAの女子プロレスラーだったラカカーンと交際していたのだが、ラカカーンが警察の保護を求めて通報。逮捕された。これまで数々の暴力を振るわれていたのだともした。ところが、このいきさつ、ラカカーンは、(同棲していた)自宅のパソコンを使うのは怖く、スターバックスでパソコンを使っていたが、そこに、店の外から視線を送るアングルの姿が。「つきまとわれている」としてラカカーンは通報。いわゆるストーキング被害を訴えたのであった。こちらは『Pittsburgh Gazette』紙の2009年8月16日付の情報だが、今いち、よくわからない。そもそも前日まで同棲していたが、アングルが追い出され、泊まるホテルを探してる最中、たまたまスターバックスにラカカーンを見つけたという報道もあった。因みに、アングルのこの時の逮捕容疑は、ハラスメントと、ヒト成長ホルモンのアンプル2本と注射器を携帯していた違法薬物所持の2つ。ところが、アングルは有効な処方箋を所持しており、あっさりと保釈され、翌日にはTNAのPPV大会のメインに出ていた。

 げに、当事者同士、いや、むしろ、当事者しかわからぬ気持ちというのもあるのだろう。

離婚に直結の巡業生活。


「(日本の)プロレスラーの夫婦で、上手くいっているのは、アニマル浜口さんと、山本小鉄さんのところだけじゃないの?」とは、現在も飲食店を経営する、あるレジェンドレスラーの過日の言葉である。まあ、これはかなり大袈裟な表現だとしても、巡業につぐ巡業を強いられるプロレスラーだけに、そこに起因した夫婦間の悶着が多いのは確かなところ。ハーリー・レイスの奥様は、レイスが遠征中、極度の淋しさから物を買い漁り、レイスが帰宅する度に、家具が全て変わっていたという話があるくらいだし、プライベートではごく真面目な紳士という世評が一定しているスタン・ハンセンも1981年、離婚。日本をメインの戦場とし、自宅に帰らない日々が続いたハンセンに、アメリカの妻が愛想を尽かしたのだった。当時の弟分で、独身だったハルク・ホーガンに、「これからはお前と競争だな」と寂しげに語ったという逸話も(※ハンセンはその後、日本人と再婚)。そのホーガンは1983年、結婚。披露宴にはアントニオ猪木も駆け付けたほどだったが、2009年7月に離婚。同年12月には、離婚の際に妻が家から持ち去ったもの(シャンデリア、日焼け用ベッド等)を返すよう求める訴訟を起こしている。中でも一番返してほしいと訴えてたのがゲストハウスのトイレにあった木製のアンティーク便座。繰り返すが、当時者にしかわからないものがあるのだろう。

 エルガンと言えば、当初はそもそも、レインメーカーを海外で使っていたことが話題で、来日に繋がったレスラー。大の日本のプロレス好きで、いざ新日本に登場すると、後藤洋央紀の昇天もこなしていたのには驚いたが、前妻のミスシェフさんは、元女子プロレスラー。エルガンの誕生日に、これまた彼が大好きな川田利明のTシャツをプレゼントしたこともあったという。

 今までも当欄で触れてきたが、プロレスラーは、極めて純粋な人物が多く(因みにエルガンは16歳でプロ入り)、それゆえに、色恋沙汰に悩む選手も多い。筆者も好きだったリオ・ロード・オブ・ジャングルという選手は、失恋の痛手から自殺してしまった。

 冒頭に戻るが、プライベートでは、極めて寡黙で、どこか思案顔のように見えたエルガン。恫喝や暴力は許されることではないが、プロレスに対しては極めて真面目な情熱を注いできた好選手であることに変わりはない。どうか、事態の好転を祈りたい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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