2021/3/22 12:55

ヨシヒコも出演!? 28年目を迎える長寿プロレスラジオ番組も!4月より新日本プロレスのラジオ番組スタート!『プロレスとラジオ番組』特集!

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ヨシヒコも出演!? 28年目を迎える長寿プロレスラジオ番組も!4月より新日本プロレスのラジオ番組スタート!『プロレスとラジオ番組』特集!
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4月より茨城放送で、新日本プロレスのラジオ番組スタート!


 最近、お仕事で、『コロナ禍におけるプロレスラー発言集』を作ったのだが、その中に、棚橋弘至の、こんなコメントがあった。「(コロナで元気のない世の中だが、)もう一回プロレスを盛り上げます。それが今までプロレスでたくさん応援してもらった俺の最後の……最後って言いたくないけど、俺の仕事だと思います」。本年1月4日、vsグレート-O-カーン後の言葉だが、事実、1月18日の後楽園ホール大会では、往年のフィニッシュ、ハイフライフローを披露。試合後、こう語った。「今日はどうしてもハイフライフローで決めたい理由があった。ハイフライフローを飛び続けてきた僕の記憶、それは新日本プロレスを盛り上げてきた記憶そのものだから」。言うまでもなく、棚橋は、プロレス人気復活の一番の立役者。新日本を復興させた時期の記憶をファンの胸に呼び起こし、もう一度ともに盛り上げて行こうという強い使命感の表れだったのだ。6年前、筆者が本人にインタビューした時も(すでにプロレス人気が戻ってきていたこともあり)やはり、全体的なプロレス不人気にあえいだ暗黒期の苦労を聞き出す流れになったのだが、その中にも、非常に印象に残る分析があった。

「ラジオ局への出演を、特に大事にするようにはしていましたね」(棚橋)。理由は以下だった。

「沢山、喋らせてもらえたし、出ると、局の人自体が、しっかりと僕を覚えていてくれる。そして、次に近くに来た時、また呼んでくれる。繋がりを忘れないんですね。そうして地道に認知を増やして行ったんですね」ラジオは心の距離を近づけるメディアというが、それは、聞き手だけでなく、作り手と主演者にとっても同じだったということだろう。

 新日本プロレスの新たなメディア展開が、3月18日、発表された。4月から茨城放送でラジオ番組『新日本プロレス presents プロレス聴こうぜ!』が開始されることとなったのだ(毎週土曜日21:30~22:00放送)。コロナ禍に見舞われるまではメディアや広報展開含め、上昇の一途だった新日本プロレス。この1年の停滞ムードはいかんともし難かったが、また新たなチャレンジや兆しが可視化されるところまで来たと言えるだろう。

 こちらを祝し、今回の当欄は、『プロレスとラジオ番組』を特集。その内在する魅力も探りたい。

試合をラジオで中継の、珍コンテンツ!


 プロレス団体公認のラジオ番組として、先ず思い出すのが、『激闘!SWSプロレス』。1991年10月より、文化放送で毎週土曜日の夜にオンエアされていたプログラムで、当時旗揚げ2年目だった、新興団体『SWS』情報を中心としたコンテンツ。ところが、この番組の開始前の告知には、こんな一文が。「試合の模様もふんだんにお届け!」。(えぇ!? 音だけで!?)と思ったのだが、実際、そうで、実況アナの喋りはあるにせよ、臨場感を大事にしたいのか、こちらは少し抑え目。放送回にも拠るが、選手の、「うっ!」とか、「あぁ!」という声、そしてマットへの受け身音がふんだんに聞ける趣向だったが、むしろ、(これ、途中から何も知らずにつけた人、どう思うんだろう?)というようなことばかり気になった。今、考えても、かなり奇異な打ち出しであった。番組は短命に終わった。

 逆にプロレスをテーマにして、長寿番組となっている例も。北海道放送(HBCラジオ)で放送されている『ラジプロ!』は、現在は土曜日26:00~27:00放送の1時間番組。パーソナリティのあらいけいさんが、「力道山の頃からプロレスを見てる」というのも凄いのだが、開始されたのは1993年の10月。つまりは今年で28年目となる。番組立ち上げのきっかけは、北海道において、プロレス専門誌の発売が(関東と比べて)数日遅いことであった。そこで、「なんなら、『週刊プロレス』に電話して、生放送で、情報を色々聞き出せばいい」というアイデアが生まれ、そのまま実行。なので、同番組の当初のタイトルは、『週刊ラジオプロレス』。放送日時は、『週刊プロレス』が発売される前日夜の毎週火曜23時からであった。電話出演の他、北海道での大会にかこつける形で選手たちも迎え、内訳は、ジャイアント馬場、前田日明、テリー・ファンク、タイガー・ジェット・シンなど、ビッグネームがずらり。超大物ヒールのBだけは、出演料を求められたので断ったと聞いたが。

 同じく長寿で、関東圏で聞けるプロレス系ラジオ番組と言えば、ラジオ日本の『真夜中のハーリー&レイス』。(現在は毎週日曜の21:30~22:00放送)。こちらは2010年開始なので、今年で11年目になる。パーソナリティはご存じ、『1000のプロレスレコードを持つ男』という著書もあるプロのプロレス実況アナ、清野茂樹さん。もともとはプロレスとは何の関係もない広島のFM局のアナウンサーだったが、プロレス実況への夢断ちがたく、実力行使。新日本プロレスに『広島サンプラザの中だけに電波を飛ばして、ミニFMをやりませんか』と企画書を出すとあっさりと実現。ここから先鞭をつけ、2年後にはフリーとなった。

 そう、上記で見るように、実行に向けての敷居の低さ、言い換えれば、フットワークの軽さこそ、ラジオの大きな美徳の一つなのである。

迷勝負!? 小橋vsリスナー!


 古くは、『山口良一のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)内で『闘魂スペシャル』というコーナーが。同番組は、放送時間の変更もあったが、1982年10月より、毎週金曜日深夜25時からの生放送に。なんとここに、新日本プロレス系の選手、主にアントニオ猪木がほぼ毎週電話で生出演していたのである。曜日に注目。金曜の深夜ということは。その数時間前に、『ワールドプロレスリング』(当時、毎週金曜20時より放送)が放映済み。生放送での試合の際は、このラジオの方で、試合後の感想などが、猪木から直接発せられるわけだ。ファンにとってはたまらないし、まさにラジオらしい融通の利きぶりだった。他、小橋が腎臓がんから復帰した5日後に、ラジオ生放送に出演した際は、ラジオネーム『チャーシューメンしかおごってもらったことがない男』さんから、こんな質問が『(闘病中)食事制限を助けてくれた、いい人がいたんじゃないですか?』。当時、独身だった小橋の、恋人の存在を探るものだったが、小橋も自身らしく、「専門の宅配もあるし、親せきに料理のうまい人がいてつくって送ってくれた」と至極真面目に回答。ところが、こちらもラジオらしい、小回りの利く罠が。このリスナーは、秋山準だったのだ(2007年12月7日放送・ニッポン放送『テリー伊藤のってけラジオ』)。「とんでもないですね、アイツ!」と怒った後、「もっといいものをおごってますよ!」とした小橋であった。

 フレキシフルさ宜しく、文化放送の地上デジタルラジオ『超!A&G+』では、プロレスラーとして、DDTから以下のゲストが。『男色ディーノと、ヨシヒコ』。……よ、ヨシヒコ?? 2010年7月の放送分なのだが、聴き逃したのが悔やまれる。詳細をご存じの方は、一報願いたい。

オカダのレギュラー番組も放送中!


 そして、レスラー自身がパーソナリティを務める例も。こちらの世界の有名ブランドと言っていい『オールナイトニッポン』には、スペシャル枠ではあるが、過去、前田日明、三沢光晴、長州力などの登壇が(なお、K-1の石井和義館長はレギュラーでMCをしていたことも)。ちなみに、こちらでも小橋は電話での会話で三沢に、「小橋、オ〇ニーしてるか?」といじられていた。そういった宿命にあるのだろうか?今を時めくオカダ・カズチカは、CHAOSの構成員としてと、自身単独の2回、同番組のパーソナリティに(2018年6月10日放送分と、2019年4月13日放送分)。実は「ラジオのパーソナリティは昔からやってみたかった」というオカダ。現在はTOKYO FMで、『オカダ・カズチカ SUNDAY RAINMAKER』のMCを務めている(毎週日曜午前6時~同30分)。念願がかなったわけだが、昨年4月放送の初回の収録を終えた感想は、「1試合分戦ったぐらいの汗がでてきました」でした。他、蝶野正洋は2004年から、TOKYO FM『ARISTRIST 蝶野王国』のパーソナリティを約2年間担当。しかも2005年の4月1日から、金曜夜8時からの1時間放送枠となり、まさに往時の『ワールドプロレスリング』を思わせた。

 実は新日本が団体としてレギュラーのラジオ番組を持った例は過去にも。そちらがブシロード体制の2012年より始まった、ラジオ日本『ラジオ新日本プロレス』。こちらも注目すべきはその時間帯で、毎週土曜日の26時から放送の30分番組だった。実はこの時期の『ワールドプロレスリング』は、深夜26時半からの放映のことが多く、その直前のラジオ枠をゲットし、そのままテレビ視聴に繋げたい狙いでもあった。繰り返すが、ラジオならではの機動性の高さであった。

『ラジオ関西』で、往年のエンターテインメント『ハッスル』を中心とした番組があった(『高橋大輔と高垣彩陽の夜ナ夜ナハッスル』)。2008年10月から2009年9月まで放送されたが、背景には、ハッスル自体の弱体化があった(2009年10月に自前では最後の興行)。

 言うなれば、命運をともにする団体公認のラジオ番組だが、逆に言えば、ともに上がって行くことも可能なのは論を待たない。現在はアプリ等により、地方局発信であっても、日本中で番組を聴くことが可能になっており、こちらは過去と比べ、極めて大きな優位性があろう。

 まだまだコロナ禍が続く昨今。新日本の新たなチャレンジが春風を吹かすことを、願ってやまない。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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