2020/5/11 11:02

時にはプロレス会場に!一番のゴールドジム好きはあの選手!日本よ頑張れ!ゴールドジムとプロレス特集!

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4.5

アメリカのゴールドジムは経営破綻


 ブロック・レスナーと言えば、プロレスのみならず、総合格闘技の世界でも名を馳せた強者。その強靭に過ぎる肉体も武器に、新日本プロレスの東京ドーム大会でも、2度、メインを務めている。うち一つの2006年1月4日の東京ドーム大会では、IWGPヘビー級王者として、中邑真輔を相手に防衛戦。その前日、セイブル夫人を同伴して来日したレスナーは、余裕を示すかのように、成田空港でこう言い放った。

「中邑は痩せすぎじゃないか?ゴールドジムを探した方がいいんじゃないか?(笑)」

 ジョークではあるが、世界でゴールドジムが、どれほどプロレスラーの日常に根差しているかが感じ取れる一言でもあった。

 5月4日、アメリカのゴールドジムが経営破綻した。昨今のコロナ禍による業績の悪化だという。幸いにも日本の同ジムはフランチャイズ経営のもとに成り立っており、影響は皆無とか。しかし、折からのもろもろの自粛延長により、必ずしも良き状態でないのも確かであろう。

 今回の当欄は、ゴールドジムとプロレスラーたちの関係にスポット。彼らの鍛錬の最良のパートーナーである同ジムの貢献を改めて見直し、エールを送りたい。

新日本プロレス選手、御用達!


「新日本プロレスの選手と、試合会場以外で、最も遭遇出来る場所はどこ?」と聞かれたら、選手や地域により、答えはいくつもあるだろう。だが、こと、地方巡業の最中、おしなべてという条件であれば、筆者は私見ながら、その直近のゴールドジムをオススメしたい。地方に出た場合の(もっと平たく言えば新日本プロレスの道場から離れた場合の)選手たちのトレーニング場、それこそまさにご当地のゴールドジムだからである。なぜって同施設、新日本プロレスの選手は“お得に”使える場所でもあるのだ。

「(ゴールドジムは)新日本プロレスの団体割引が使えるのさ」。こちらはバッドラック・ファレの言葉だが、同じバレットクラブ(当時)として、カール・アンダーソンや、ドグ・ギャローズも使用。つまり、日本人としての所属でなく、団体と契約していればOKということとなる。筆者も故郷である名古屋市は金山という場所のゴールドジムで、幾度となく新日本の選手たちを目撃。日本人、外国人の別もなかった。

 割引が嬉しいのは勿論だが、実際、冒頭のレスナー宜しく、ゴールドジムに通うレスラーは多い。利点はいくつかあろう。全国津々浦々に店舗があり、いうなればどこでもトレーニング出来る点は最良ポイントの一つだ。定休日も少ない。プラスして、まさにプロレスラー向けと言っていい仕様も挙げられよう。ダンベルの種類は最重量のレベルも含めて豊富だし、トレーニング機器も同様。ジム内のモニターではボディビルの映像が流れており、ついでに言えば、トレーナーの体格や筋肉美も半端ない。専門知識については、言うに及ばず。女性利用者が多い流行りのフィットネス・ジムと比べると、フリーウェイトエリアも明らかに広め。逆に言えば、有酸素運動が主目的で来ている人はほとんどいないのではないだろうか。

 つまりは筋トレをしたい人向けの、専門性の高い施設であり、まさに肉体が売りのプロレスラーにはうってつけなのがゴールドジムなのだ。因みに、KUDO選手のブログには、その長所の一つについて、こんな記載がある。

「凄い人ばかりなので、目立つこともなく、モチベーションも上がる」(2017年12月22日更新分)

 プロレスラーは常にファンの目にさらされる人気商売。この環境も、美点に他ならないだろう

 しかし、プロレスにとってゴールドジムは、トレーニング場所という以上の存在であった。

会見場所のみならず、試合場にも!


 先ずは頻出するのが、会見場所としての利用。例えば、中邑真輔とK-1王者、京太郎と一騎打ちが発表されたのがゴールドジムの大森店(2010年1月13日)など、この例には枚挙に暇がない。2002年11月14日には、新日本プロレスのトリオ最強を決める次期シリーズ『トライアスロン・サバイバー』のための新技を、棚橋、ブルー・ウルフ、鈴木健想組が披露(『ゴールドジム サウス東京アネックス店』)。モンゴルスラムを仕掛けたウルフの両足を、それぞれ棚橋と健想が持ち上げて、さらに高角度から落とすという『チンギス・ハーン』という技だったが、この半月後、棚橋は交際女性とのトラブルで欠場に。その時点では、復帰も未確定かつ、引退という噂も飛び交っていた状態だったため、振り返れば印象深い取材となっていたのを覚えている。

 更に利用形態は幅を広げ、2006年よりは、武藤敬司がフィットネスセミナー『武藤塾』を開催。使用店舗は東京、千葉、埼玉を始め、その番外編も入れれば、札幌、名古屋などと全国規模だった。それもまた、ゴールドジムの全面協力体制あってのことだが、同塾はプロレス入りのオーディションの側面も兼ねており、出身者は、BUSHI,SANADA、KAI、中之上靖文などなど、錚々たるメンバー。これもまた、ゴールドジムが生んだ縁と言って過言ではないだろう。同じく、2005年5月からは、伊藤薫が『ゴールドジム サウス東京アネックス』内に『伊藤薫プロレス教室』を開校。こちらも何人ものプロ選手を生み出している。

 そして遂に、プロレスの会場としての使用も。2016年12月12日には、『ゴールドジム コマーシャルモール博多店』にて、DDTが路上プロレスを開催(入場無料)。ジム内にマットを敷き、そちらが一応、リングとはなっていたが、路上プロレスの名に偽りなく、店外を飛び出しても大暴れ。なぜか試合途中で音楽が流れ、女性トレーナーの指示のもと、敵、味方関係なく、フィットネスが始まるなどのDDTらしい趣向も。好評を博したようで、2018年7月16日には、『ゴールドジム東陽町スーパーセンター』のオープン記念として、DDTのマットプロレスが開催。とはいえ、こちらも建物全体が充実しており、屋上でサッカーをやったり、子供用のジムにまで出かけて乱闘など、いわばちょっとした施設見学の趣のある路上プロレスになっていた。なお、同ジム内に、たまたま大日本プロレスの高橋匡哉選手がトレーニングに来ており、結局、乱闘に参加していた。ゴールドジムのプロレスラー利用率の高さを、改めて印象付ける結果ともなったのだった。

一番のゴールドジム好きは、あの選手!


 それでは、プロレスラーの中で、一番のゴールドジム好きは誰なのだろうか?甲乙つけがたいと思うなかれ。こちらの答えははっきりしている。現在はフリーで活躍する、田中稔選手だ。なにせ、日本にあるゴールドジムを全店制覇(利用)するという偉業(?)それも、複数回に渡ってという功勲を成しているのだ。

 意味を説明しよう。2011年11月に、地元にある『ゴールドジム 横須賀神奈川店』から、同ジム会員生活を始めた田中稔は、その設備の素晴らしさに感動。巡業の関係もあり、徐々に利用店舗は増えて行き、次第に「全店制覇」の夢が頭をもたげるように。泊まったホテルにゴールドジムがあっても、利用済みとあらば、電車で行ける他の未体験のゴールドジムに向かうという熱の入れよう。全店を制覇するためには、当然、営業時間内の利用が必須となる。このためだけに新幹線を使ったこともあれば、ある地方で第1試合を終えると、そのままタクシーに飛び乗り未体験店舗に向かい、トレーニングを果たしたことも。結果、2013年の11月に、当時の全50店舗の制覇に成功。ところが、戦いは続く。ゴールドジムはその後も、全国に渡り出店を展開。そう、この新店舗たちも、稔にとってターゲットになったのだった。結果、上乗せする形で、2016年、2017年と、稔はさらなる全店店舗利用を達成。その後も、新店舗のオープンとともに、そちらにトレーニングに向かう稔。もはや、セットになっていると言っても言い過ぎではない。

 かようにプロレスラーに愛され、そして、彼らの体を作り上げてくれるゴールドジム。その、プロレスともどもの発展を、今後も願ってやまない。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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