2019/5/17 10:18

増えた女優、女性アイドルからの女子プロレスラー【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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増えた女優、女性アイドルからの女子プロレスラー【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
4.3

女性タレント、女性アイドルがプロレスに挑戦する。ちょっと前まで珍しかったことが今や普通のこととなっている。目立ち始めたのは愛川ゆず季さんの転向成功以降だろうか。流行っているというよりルートの一つとして定着した感じだ。写真に挙げたアクトレスガールズは概ね所属全選手がこの経緯をたどりデビュー。試合前には選手のダンスパフォーマンスがあるという団体。

もちろんそれ以前にも風花選手らを生んだJDのアストレスがあったし、もっと遡ればマッハ文朱、ミミ萩原。とにかく女子プロレスと芸能の関係は密接で、紙テープの投げ入れなどは歌謡ショーから流れて受け入れられ、いまやプロレスにしか残っていないという文化だったりする。

女子プロレスから見れば純粋に目指すなり手が少ない中、手っ取り早く若い人気者(候補)をスカウトでき、アイドル側から見れば他にない特技を身に着けることができ、ライブや舞台といった通常の活動と同じくらいにはギャランティーがもらえるwin-winの関係。

よほど相性はいいのだろう。愛川ゆず季を生んだスターダムから分家した形のアクトレスガールズ。アクトレスガールズ出身の中野たむがプロデュースし、本家のスターダムが手掛けるスターダム☆アイドルズ。DDT×アップフロントグループのアップアップガールズ(プロレス)と例を挙げれば片手で足りず、さらにはすそ野を広げれば、ドラマ上だけでなく実際に興行まで発展した豆腐プロレス。AV女優によるキャットファイトコンテンツから発展し、小規模ながらプロスタイルキャットファイトを謳うリアル興行を行っているBWP(バトル・ワールド・プロレスリング)までもある。

アイドルや女優からの転向組が相次いでいるというと、プロとしてのレベルが低く感じられるが、芸能界から他競技のプロへの転身がないわけじゃない。SMAPからオートレースへ森且行選手。俳優から麻雀・Mリーガーとなった萩原聖人選手。歌手から競輪への馬渕智史選手(引退)。モデルから競艇への芦村幸香選手。アイドルを続けながら総合格闘技への川村虹花選手。

スポーツにe‐sportsを含むのなら、お笑いコンビを組みつつプロゲーマーとしても活動する西澤祐太朗選手。さらには吉本芸人兼プロ格闘家兼プロゲーマーという3つのプロを掛け持つ松本晃市郎選手もいる。3種でプロってさすがにスゴイ。吉本は男子プロレスでも渡瀬瑞基選手が芸人との掛け持ちで活躍中だ。

マニアがこだわりすぎると新たなファンが入ってこれずに業界が廃れていく。今更技量がどうとかいうのも野暮だろう。とはいえ女子プロレスに限れば、ようやく技量が伸び慣れた感じが出たころに壁を感じ、やめてしまう選手もいるのが残念だ。このバランス、考えれば考えるほどに難しい。

でもまあ、それもいいじゃない。前述に例を挙げたけれど、それでもe‐sportsやマインドスポーツの麻雀を除けば、二足のわらじを履きながらのプロはまだまだ女子プロレスならではといっても過言でない珍しい現象。総合格闘技の川村虹花選手とてプロレスの道を経由してる。誰かが言った。野球でもサッカーでもホームスタジアムでの試合がやや有利なのは声援を武器に戦えるから。人気レスラーもそれが言えて、これは努力だけで上げられるものでもない天性のもの。だからアイドル経由のレスラーは傍目から見える以上に強いのだと。

プロレスラーを目指しデビューし、結果的にアイドルレスラーとなった叩き上げの選手と、アイドルや女優の道から入り、そのままアイドルレスラーの看板を背負うこととなった選手の激突。こんなイデオロギーが見れるのは女子プロレスだけ。なのであればこのワンダーランドを心から楽しみたい。

この記事を書いたライター: 漁師JJ

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