2018/10/25 9:49

白いゴキブリマスクが見られるのは漫画版だけ!/パパはわるものチャンピオン【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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白いゴキブリマスクが見られるのは漫画版だけ!/パパはわるものチャンピオン【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
4.8

絶賛公開中、棚橋弘至主演映画『パパはわるものチャンピオン』。今作をコミカライズした漫画が、秋田書店・ALCDX(秋田レディースコミックスデラックス)『パパはわるものチャンピオン』(原作:板橋雅弘、脚本:藤村享平、作画:アキラ)だ。

映画と同じシナリオをもとにしながらも、より寺田心くん演じる祥太少年に焦点をあてた印象。秋田書店「フォアミセス」5月号から7月号連載ということもあり、絵柄はやや少女マンガチックな絵柄でありながら、作者がプロレスファンということで試合自体はきっちりと描かれている。ちなみに「フォアミセス」は母と子の雑誌だ。その中でがっちりプロレスを描くのはどれだけハードルが高かったのだろうか。なお単行本では裏表紙がガッツリプロレス推しだったり性別問わず手に取りやすい!

巻末の創作秘話によれば、映画シナリオができた時点で依頼があり作画のアキラさんは製作開始。映画1本を落とし込むにはページ数、時間、さらに資料も足りないまま、プロレスを見てきたプロレス頭をフル回転し執筆したそう。

手元にはシナリオ。でもシナリオの文字情報だけでは軸となるレスラーのマスクやコスチュームも絵本版のものしかわからない。これはいろいろ大変。結果パイロット版DVDを手に入れられたようですが、その緊張感は、プロレスラーが演じたキャラクターはそのプロレスラーに忠実に。俳優が演じたキャラクターは誇張してより漫画らしくというアレンジに見えて取れる。多少速足ながら、3話でまとめ上げているのは素直にスゴイ。映画版では父と子、それぞれの目線からの「わかりえない交錯」が肝となっているが、漫画版でも基本部分は抑えられている。

映画と一番の違いは前述したマスクであろうか。作画コントラストをつける都合か、今作の「ゴキブリマスク」は映画とも絵本とも違う白地のマスクで、特に後半で着用するマスクに至っては、「ゴキブリらしさ」の象徴でもあるビヨンと伸びた特徴的な触覚もないという、どことなく正義のヒーローっぽいデザイン。

デザイン自体は映画版に近いので、これが年月を経てアレンジが加えられてきたマスクっぽくって実に味わい深い。ゴキブリマスクも登場から10年目の選手という設定だし、初登場時は映画のような漆黒だったのかと想像すると、「ゴキブリマスク」の中の人、レスラー・大村孝志の感情的にはこちらのほうが変遷を経てきてリアルなのかも。

『パパはわるものチャンピオン』。原作絵本はもちろん、映画も面白いですが、コミカライズとはいえ、漫画もあなどれない一作です。

この記事を書いたライター: 漁師JJ

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