2018/10/22 19:24

幅広いプロレス世界のナビゲート本!大坪ケムタ著『現代プロレス入門』【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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幅広いプロレス世界のナビゲート本!大坪ケムタ著『現代プロレス入門』【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
5.0

プロレスとはスポーツでありながら、探っても探っても発見のある奥深き樹海のような場所。初見で面白そうと思っても、どこから見始めてよいかわからずとっつきにくいかもしれない。そんな散策たのしきプロレスタウンをカーナビのようにナビゲーションする本が2018年出版された。その名は『現代プロレス入門』大坪ケムタ著(発行:Pヴァイン、発売:日販アイ・ピー・エス)。

本書は主だったるプロレス団体を紹介しつつ、ローカル団体、アメリカンプロレス、アマチュアプロレスそれぞれのあらましも紹介。さらには新日本プロレスを含む主要レスラーを名鑑形式で写真付きで掲載。

このほかプロレスの見方として「タイプ別レスラー紹介」、「チーム・ユニットで読むプロレス」、「プロレスとアパレル」。はたまた「プロレスラーへのなり方」。「プロレスイベントアレコレ」。「変わり種興行」。「在宅観戦の手引き」。

くわえてパンクラチオンや力道山から脈々とつながるプロレスの歴史をコンパクトに紹介するほか、プロレスのルール紹介、プロレス技の簡易ガイド。巻末にはさらにプロレスに詳しく知りたい人のための本、映画、漫画の手引き。プロレスFAQまで完備の幕の内!

『現代プロレス入門』はプロレス好きという階段を一段、二段と飛び級したい人にうってつけの一冊だ。ただもったいないなと思うのはその『現代プロレス入門』というちょっぴりお堅い書名タイトル。ライトなプロレスファンが手に取りやすくは決してなさそうなのがちょっと残念。たとえば「プロレスナビゲーション」とかのほうがズバリで、本の内容とかみ合っていたのかも。

なお巻頭カラーでは飯伏幸太選手、葛西純選手のインタビューが掲載。こちらもなかなか読みごたえあり。

――練習はひとりですか? プロレス仲間とかいなかったんですか?
飯伏 やろうといってもみんな壊れちゃうんですよ! (大坪ケムタ著「現代プロレス入門」7頁)
プロレスによる怪我(それもプロ入り前の学生時代)を壊れちゃう扱い。傷だらけでも子煩悩な葛西選手が実にいい人に見えてくるナチュラルボーンクレイジー! とにもかくにも正解という道筋がないプロレスの道。これは観戦する側にも言えること。そんな道に「これもこれもあるよ」、「これが好きならこれもあるよ」という玉を投げいれ、ナビゲーションしてくれること間違いない。

この記事を書いたライター: 漁師JJ

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