2018/9/23 10:48

長州が補導された理由って?鈴木みのるが巨大化する映画とは!? 棚橋弘至主演「パパはわるものチャンピオン」公開記念!プロレス映画特集!

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9月21日(金)より、全国ロードショー!


 あの長州力は、一度だけ補導されたことがあるという。それは、小学生の時。夜遅くに捕まり、親元に返されたのだ。さて、そんな遅くまで何をやっていたかと言えば、映画鑑賞。遅くまで近所の映画館に入り浸り、補導の憂き目に遭ったという。そう、長州は、今でも大の映画好き。2010年のクリスマスイブは、マネージャーと映画「ロビンフッド」(ラッセル・クロウ主演)を観ていたそうである。

 その長州もおそらく大注目(?)の映画が、遂に9月21日(金)から公開!それが、人気絵本を原作とする実写プロレス映画「パパはわるものチャンピオン」。ご存じのように、棚橋弘至が主演。他にも新日本プロレスのレスラーズが多数出演する佳作となっている。

 今回の当欄は、こちらの公開を祝し、プロレス映画特集を編んでみたい。

「ガイア・ガールズ」や、「タイトロープ ~アウトサイダーという生き方~」も。


 先ずは、近年秀作が多い、ドキュメンタリー映画から。「LIVE FOR TODAY-天龍源一郎-」は、その引退までの1年間を綴った作品。もちろんラストのオカダ・カズチカ戦も収録。完成披露会見で、「天国に行ったら、馬場さんと鶴田に自慢したい」と天龍自身が言っていたように、極上の出来である。なお、筆者が取材した際は、「これからは高倉源と呼んで下さい」と仰っていた。因みに、これはどちらかというと、ユーモアを備えた処置だろうが、天龍のコメントは、完全日本語字幕入りだったりする。

「がむしゃら」は、女子レスラー、安川惡斗の人生を追ったもの。幼少時からのいじめ、自殺未遂…加えて白内障、バセドウ病、解離性人格障害と、語られるその半生は凄絶そのもの。公開開始は、2015年の3月28日だったが、その約1ヶ月前の2月22日に、世IV虎との“凄惨マッチ”が。この映画との関係も取り沙汰され、安川は結局、この年の末に引退。同作の監督と安川は、日本映画学校時代からの知り合いで、監督は彼女を自ら主宰する劇団に出演させたり、並々ならぬ思い入れが感じられる。これだけの人生を背負った彼女でドキュメンタリーを撮ってみたい気持ちは同意出来、それだけにそのタイミングで世IV虎戦が組まれたことの運命の過酷さを感じる。しかし、近年の情報によると、既に世IV虎戦の際、安川は引退を決めていた模様であり、その事実からも、いまもって様々な見方も出来る作品である。

「劇場版プロレスキャノンボール2014」は、DDT勢がチームに分かれ、全国各地で、その場交渉で試合をしながらファンの支持を得て行く“ファイティングドキュメンタリー”。全国各地で限定公開され、席種は完売状態に。観られぬファンをやきもきさせたが、現在はDVDも発売されている。個人的には新日本プロレスに行って、対戦交渉を断られるシーンが強烈。DDTには、他、「俺たち文化系プロレスDDT」なるドキュメンタリーもあるのでお忘れなく。

 他、海外ものとして、その内幕を描いた「レスリング・ウィズ・シャドウズ」、「ビヨンド・ザ・マット」も忘れ難い。

海外では、「ロッキー3」のホーガンや、「パラダイス・アレイ」のテリー・ファンクが有名だが……


 お次は、日本人プロレスラーが出演した映画を。最も有名なのは、武藤敬司が巨匠・相米慎二作品に主演した「光る女」(1987年)。“野性味溢れる大男”という主演の条件に合う男優が、オーディションで見つからず、武藤に白羽の矢が立った経緯が。他に、サッカーやバスケットの選手も候補に挙がっていたが、武藤自身が言うには、「俺が一番、滑舌が良かったから」選ばれたとか。なお、前田日明の主演も検討されたという。映画は、北海道から上京した武藤が金のためにクラブでデスマッチを戦い、うちヒロインと出会い、全裸で水泳して情事をする……など、今では、マニアの間でカルト映画として評価が高かったりする。そう考えると、朴訥とした武藤より、思索派の前田の方が合っていたかも。DVDすら廃盤なので、観れたら奇跡の逸品。テレビ放送がある場合は見逃さず。

 韓国映画「力道山」は、2006年に日本公開された傑作。主演は韓国俳優だが、ライバルの木村政彦役は船木誠勝が演じ、大相撲横綱からレスラーに転身した東富士役は橋本真也、力道山のプロレス入りのきっかけを作るハロルド坂田役には武藤敬司と、豪華な顔合わせ。橋本は映画としてはこれが遺作だし(リング上でのファイトシーンあり)、武藤は役得で、彼らしく、おいしいところを持って行っている。一瞬だが、秋山準やモハメド・ヨネも出演。実はこの映画のロケが広島で行われている際、当時のNOAHのフロント関係者(現在は退団)が、その出演を直談判しに行ったという裏話が。「力道山ものを、勝手に作るなんて!」というその関係者の怒りはもっともだが、作品としては、筆者が観たプロレス映画の中では、「レスラー」「カリフォルニア・ドールズ」と並び、畢生の素晴らしさだったことも書き残しておきたい。

 前出のハロルド坂田は、不朽の人気シリーズ、「007 ゴールドフィンガー」の印象深い敵役、オットジョブを演じたことでも有名。その007シリーズからは、なんと、ジャイアント馬場や坂口征二にも、敵役としてオファーが来ていたというから驚きだ。固辞したのも、リングに対して実直な2人らしい。

 反面、猪木は、1979年、日本公開の『がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-』に出演しているし、2010年には遂に辻仁成さん監督作品「ACACIA -アカシア-」に主演!孤独な元プロレスラー役だが、完成披露会見では、「台詞を一文字も覚えずに臨んだ。ダハハ!」とのコメント。猪木ならさもありなんと思いつつ、撮影中は、自費で一流ディナーのケータリングを用意し、スタッフに振る舞うなど、現場を楽しんでいた模様。なぜかホッとした筆者であった。

 長州力も2010年、「星砂の島のちいさな天使~マーメイドスマイル~」で映画初出演。腕っ節の強い牛飼いの役を演じたが、完成披露試写会で、島の青年を演じるD-BOYS三上真史から「サソリ固めをかけられました。初日は優しく決めていただいたんですけど、本番ではマジでガッときました」と秘話が。さらに記者から、「今回、牛飼いを演じましたが、もし牛と戦ったらどちらが強いですか?」と質問されると、長州は「マジで聞いてんの?」とキレる場面も。らしさは存分に健在だった。

 日本映画の佳作「MASK DE 41」(2001年)には、当時のFMW勢、ハヤブサ、ミスター雁之助、冬木弘道らも出演。この脚本の足立紳さんは大のプロレス好きで、筆者もお仕事をご一緒したことがあるのだが、2014年、「百円の恋」の脚本で映画賞を総ナメ(こちらはボクシングがモチーフになっているが)。プロレス好きの読者には、ぜひ覚えていてほしい名前である。また、こちらも名作として知られる『お父さんのバックドロップ』(2004年)には、AKIRA、シャドウWX、山川竜司らも出演。まだ若手だったアブドーラ小林や関本大介も確認出来るので、ファンの方はぜひ手を伸ばして頂きたい。

「たこレスラー」をライバルにする「いかレスラー」の闘い模様!


 いわゆる、「ナンセンス映画」もいっておこう。こちらの泰斗である河崎実監督は、「いかレスラー」(2004年)で西村修を、「大怪獣モノ」(2016年)で飯伏幸太を主演に。前者は、烏賊に転生したレスラーの話で、シュールさとギャグ満載だが、完成披露試写の際、周囲が爆笑する中、西村だけは号泣していたという、ちょっと良い話も。主題歌も、「いかいかいかいかレスラー~♪」のサビが、一度聞くと頭から離れない名曲だ(歌は西村修。曲途中に無我の理念を説く語りもあり)。

 後者は、「映画を観に行く人が、『そういえば怪獣ものが観たいね~』と言った時に、入ってくれないかと」(河崎実監督)という理由でタイトルがつけられた安直さだが、バトルシーンはなかなか。巨大化した飯伏のフェニックス・スプラッシュも観れる。なお、鈴木みのるも巨大化している。

 ナンセンス映画ではないが、「ミル・マスカラス~愛と宿命のルチャ」公開時には、福岡県の劇場で、「マスク姿のお客は、600円割引サービス」を実施。1999年2月の1週間、しかも1日1回の上映だったが、なんと計225人がマスク着用で訪れたとか!1回平均で、30人以上がマスクマンだったことになる。プロレスファンの情熱をくすぐる、個性的なサービスだった。

「ドラゴンジョージ」キャンディも発売!


 さて、今回の「パパはわるものチャンピオン」。棚橋は怪我によりトップ戦線を離れ、今では悪役覆面レスラー、ゴキブリマスクの正体役。ライバルというか、文字通りのトップレスラー、ドラゴンジョージは、オカダ・カズチカが演じている。ゴキブリマスクのパートナー、ギンバエマスクは田口隆祐が演じており、実は巡業中も、2人で掛け合いのシーンを稽古していたとか。こちらも非常に情感溢れる、印象的な芝居をしているので、注目して頂きたい。

 なお、2人やオカダの所属する団体の名は、「ライオン・プロレス」。こちらの団体Tシャツも公式グッズとして発売されるのだが、これが、もう、某老舗メジャー団体そっくりのデザイン!ぜひ劇場で視認して頂きたい。

 記憶が確かなら、プロレスが素材の映画で、現役プロレスラーが(本人そのものではない)主演を務めるのは、日本ではこれが初めてなのでは?海外では、ザ。ロックことドゥウェイン・ジョンソンは数々の映画で主演を務め、2016年、米フォーブス誌の「最も稼いだ男優2016」で第1位を獲得(推定収入は6,450万ドル)。同じく元WWEのデイヴ・バウティスタも、マーベル映画の大人気作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で、堅物な戦士、ドラックスをユーモラスに演じ、高評価。「007シリーズ」出演など、オファーがひきも切らない状態となっている。

 棚橋の好演が、新たな道筋を生み、プロレス人気の更なる上昇に寄与するか。大ヒットを祈念したい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

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  • 確か猪木さんは「がんばれベアーズ」の最中足の骨を折り、それが癒えないままザ・モンスターマンとの異種格闘技戦に臨んだと、記憶しております。

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    (2018/9/23 14:34)
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