2018/9/10 11:31

ムービースターとプロレスリング【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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4.0

2018年9月21日に全国公開される棚橋弘至主演映画、『パパはわるものチャンピオン』。棚橋選手のインタビューによれば、劇中でギンバエマスク(寄田)役を務める田口隆祐選手の演技がずいぶんと高評価らしい。しかもプロレス村からではなく、演劇畑の方々から。棚橋選手のインタビューより。

 田口(隆祐)はもともと顔のつくりが阿部寛さんに似ていて二枚目なんですけど、演技の迫力も相当ですよ(笑)。共演した木村佳乃さんが彼をプロレスラーと思わず「あの方はどこの俳優さんですか?」と言ったというエピソードがあるくらいで。実際に演技を見たうえで、木村さんから「あなた役者に向いてるわよ」ってお墨付きをもらってましたからね。
(集英社「週刊プレイボーイ」2018年No,38 155頁)

もともとプロレスと芸能は近しい存在で、プロレス界から演劇に飛び込んだのも、AKIRA選手、ストロング金剛さん、船木誠勝選手と枚挙にいとまがない。さりとて、その逆もミミ萩原、マッハ文朱、レイザーラモンHG、RGご両人のほか、女優×プロレスのアクトレスガールズと挙げればきりがないほどだ。

では映画に最も多く出ているプロレスラーというと誰になるのだろう。ZERO1に出ていたネイサン・ジョーンズ? もはやプロレスラーとしてよりも俳優業でのほうが著名になってきたロック様ことドウェイン・ジョンソン? いやいや『マッスルヒート』、『あゝ!一軒家プロレス』など迷作揃いの破壊王?

しかし上には上がいるものだ。メキシコはルチャ・リブレの英雄。エル・サント選手は『サント対地獄人間』(1958)『サント対悪霊』(1963)『白銀のマスクマン、サント対リングの悪徒』(1966)『サントとブルー・デモン対フランケンシュタイン博士』(1973)など主演映画50本以上の文字通りのムービースター。

日本に目を向ければ『力道山大いに怒る』(1954)『力道山逆襲す』(1954)『力道山対キングコング』(1955)『力道山対キングコング決勝戦』(1955)など記録映画を含む25作以上の主演映画が制作されているのが、プロレスの父・力道山。ちなみにタイトルのキングコングは某米国の高層ビルに上った巨大猿と力道山が戦った映画でなく、スイーツレスラーと戦った映画でもなく、東アジア出身のプロレスラーとプロレスで戦った映画なのだが、放射能を浴びた力道山が日本を恐怖に陥れ警察に追われるという『力道山の鉄腕巨人』(1954)もあるので特別誤解でもないという銀幕のファンタジー。なんにしてもプロレスのスターと映画のスターはイコールで結ばれている。そりゃVシネスターの竹内力もリングの上で紅のバックファイヤーするってことですよ。




さて、『パパはわるものチャンピオン』では棚橋、田口選手のほか、真壁刀義、バレッタ、内藤哲也選手などが演技に挑戦。どこで出るのか、どんな演技が評価を得たのか、そしてこの先のムービースター具合にも要注目だ!

この記事を書いたライター: 漁師JJ

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