2018/8/19 10:55

オカダが外道に飲酒を強要?オカダが用意した、外道のベストバウト!コンビ解消!オカダ&外道の歴史!

閲覧数:7162

オカダが外道に飲酒を強要?オカダが用意した、外道のベストバウト!コンビ解消!オカダ&外道の歴史!
5.0

6年間の関係に終止符。


 2年後に迫った東京オリンピック。国立競技場が新築されて使用されるのは周知の通りだが、その(前)国立競技場に、6年前のこの時期、1人の長身プロレスラーが降り立った。そして、50m走を走ると、そのタイムはなんと5秒94!(※日本記録は5秒75)これには、同行していたボディプラント六本木代表のカリスマトレーナー、足立光氏もビックリ。「速いですね!」すると、脇についていた。もう1人のレスラーが叫んだ。「見たか、レェベルが違うんだよ!よく見とけ。走ってるだけで足の裏から金が出てくるぞ、オマエ!」

 もうおわかりだろう。プロレスラーは、お馴染み、オカダと外道のコンビである。直後に外道が、足立氏に言う。「……先生。先生もこの言葉、言って頂いていいですか?」「あっ、はい。レベルが違いますね」「……見たか!先生も仰っている!」

 報道陣は大笑い。「レェベルが違う」という言葉の流布含め、第3者によるオカダの箔付けにも余念のない外道の姿が微笑ましかった(2012年7月25日)。

 飯伏vsケニーの名勝負、棚橋の優勝、それを肩車する柴田と、今年も強く記憶に残った『G1 CLIMAX』だが、最終日のこの発表にも、驚いた読者は多いだろう。『オカダ、外道とのコンビ解消』。2人の親交は変わらないし、オカダの独り立ちにとっては大事なことである。しかし、見慣れたバディ(相棒)が今後不在になることに、一抹の寂しさを覚える読者も少なからずいるのではないだろうか?

 今回は、これまでの外道の功績も鑑み、オカダ&外道の歴史をフィーチャーしたい。

初仕事はいきなりの乱入!


 先ず、2009年4月のCHAOS結成時よりそのメンバーだった外道だが、そのアジテーションが初期より活かされたとは言い難い。CHAOSとしてのコメントはヘビー級かつ、CHAOS結成の主謀者でもある矢野通のものが特記されることが多かったこともあるだろう。

 その外道が、一時的にマイクで扇動に力を貸したのが、高橋裕二郎。2011年12月23日の後楽園ホール大会で後藤洋央紀に対して下ネタをマイクで乱発した裕二郎を、「“R指定”の男だよ!」と紹介。裕二郎が、『ミスターR指定』と呼ばれるようになったのは、これがきっかけだった。後述するが、外道のマイク・アピールは、思いつきであることが大変多く、こちらも単なるその一つと見られる。逆に言えば、元よりその言語センスが卓越していたということにもなるのだろう。

 オカダが凱旋マッチを終えてのCHAOS入りは、2012年の1月。だが、海外武者修行からの帰国自体は、前年12月に完了。今考えると不思議はないが、当時は、やや異常と思えるほどのビッグマウスを連発した(2011年12月26日・新日本プロレス公式HP)。「(バケモノになって帰って来る、と武者修行前に言ったが、)もはやバケモノを超えてますね」「俺から見れば新日本全員が格下」と言いたい放題。そして注目の去就については、「いま新日本にあるのは本隊にCHAOSと鈴木軍?俺が駆け上がるために利用できる場所があれば考えるし、利用できないなら一人で構わない」つまり、この時点で、どのユニットに所属するかは、決まってなかったのだ。

 そのオカダに、外道が食指。2012年1月4日、東京ドームでの、YOSHI-HASHIとの凱旋試合に勝利し、メイン後には時のIWGP王者の棚橋に挑戦表明。この時、大きなブーイングが飛んだのは本欄でも何度か紹介しているが、そのブーイングを浴びつつ、退場して行くオカダを追う一人の影が。外道だった。そして、コメントルームまで行くと、すかさず、「レインメーカーはよ!CHAOSが頂いた!」オカダの潜在能力やセンスについては、新日本の皆が注目していたと言っても大袈裟ではなく。外道にとっては当然の動きだった。そして翌日には、恒例のIWGP王者会見がおこなわれたが、外道はオカダを引き連れ、そこに乱入。棚橋に挑戦を迫る。外道自身の言葉を著書から紐解くと、「オカダの欠点を挙げるとすれば、それは『しゃべれないこと』だった(中略)。オレが代わりにしゃべりまくるってパターンが出来上がっていった」(『To Be The 外道“レヴェルが違う!”生き残り術』ベースボール・マガジン社より)。ところが!正式なコンビとして初登場だったこの日、王者・棚橋から出た言葉は、これ以上なく、核心を突くものだった。

「(オカダには、挑戦出来る)実績ないじゃん」

 グウの音も出ない返答だが、そこで外道が一席。「実績必要ないだろ、オマエ。(オカダを)見ろ!これだけでいいだろ?昨日、ブーイングしてたヤツいたな!アイツら全員バカだ、コノヤロー!!」

 半ば強引に挑戦を認めさせたのだった。ここで早くも、「格と素材が違う」オカダ像というのが形作られて行く。

 2月12日、その棚橋からIWGP王座を奪取すると、さらにその舌鋒は鋭く、「モノが違うんだよ!! 新日本創設40年にして、初めて出てきたんだホンモノが!!」。この「モノが違う」が転じて、決め台詞、「レェベルが違う」に変わっていくのだった。外道曰く、こちらの言葉については、「ただの思いつきで言ったのを、マスコミが大きく取り上げただけ」とか。なお、もう一つの名フレーズ、「金の雨が降るぞ!」についても、オカダがそもそも「レインメーカー」という異名を頂いていたことから、ふと口にしたもの。偶然性が重なっての浸透となったが、外道自身は、「結局は、オカダ自身が本当に、レベルが違ったり、(集客的に)金の雨を降らせたりしたからだろう」と、その勝因を手堅く分析している。

「試合に対するアドバイスも、よくしてくれますね」(オカダ・2015年6月)


 以降、夫唱婦随宜しく、マット界の中心を闊歩した2人。6人タッグで鈴木軍から外道がフォールを取られると、オカダが代わりにマイクを持ったことも。「外道さんのかわりにな、俺が言ってやるぞ。CHAOSと鈴木軍?レベルが違うんだよ!」(2013年2月3日・後楽園ホール)。IWGPジュニア王者のプリンス・デヴィットがオカダのIWGPヘビー級王座に挑戦を表明した時も、オカダが一計。「一つだけ条件がある。ジュニア王座を賭けて、外道さんと戦え!」外道も驚いたようだったが、実現したこの一戦(2013年7月5日)は、惜敗も、外道自身が「生涯のベストバウト。まさか44歳にもなって最高の試合が出来るなんて」と自賛する内容に。結果的に、オカダからの粋なプレゼントとなったのだった。そういえば、外道の試合を、オカダがテレビ解説したこともあった(2015年6月22日他)

 プレゼントと言えば、2013年3月、『NEW JAPAN CUP』に初優勝したオカダは、賞金500万円について、「レインメーカーらしい生活に当てようかな、と。外道さんに全部あげるというわけにもいかないんで、外道さんと半々です」と、報道陣からの問いかけがないにも関わらず、自らコメント。オカダの外道に対する、そこはかとない感謝がわかるシーンだった。が、その傍らで、「自分に金の雨を降らせたな!まあ、たまにはいいや」とアジる外道もプロであった。

 因みに、2013年の『プロレス大賞』MVPをオカダが受賞した際のコメントは、「一人で獲ったわけではないんで、外道さんにジュース1杯くらいおごります」。華やかな授賞式の席で、思わず外道もズッコケていた。

オカダvs天龍では、外道によるテレビ解説も(2015年11月15日)


 2015年10月24日には、翌年の東京ドーム大会でオカダのIWGPヘビー級王座に挑む棚橋が、「いいことを思いついた。オカダはまだ外道で頼ってる部分がある。だから、先ずは外道を潰す」とコメント。さりとて、オカダも、この頃になると、徐々にアジテーションやアピールが上手くなって行き、2016年6月18日には、内藤に勝利後、「レェベルが違うんだよ!」と1人でマイク。これは、件の内藤との一戦が、セコンドの乱入を許さない『ノーセコンド・マッチ』となり、外道が不在だったからだが、試合後、オカダは「親離れの機会を、外道さんが与えてくれたのかな」とポツリ。オカダ自身、新日本、いや、プロレス界のトップとしての自立は避けられないものと自認していたのだろう。

 2人の名シーンとしては、2013年4月7日、棚橋を破り、2度目のIWGPヘビー級王座に就いた直後の会見の模様を挙げたい。上機嫌のオカダは、「今日は外道さんも乾杯してくれますか?」と誘い水。実は外道は下戸なのだが、その外道も、「おお、イッキしようか!」と乗っかる。するとオカダは意外かつ嬉しそうに「イッキしますか!? イッキしますか!?」と上気。外道はオカダのテンションに「お前……なんなんだよ、また」と苦笑いし、2人で大笑い。結局2人での乾杯(のみ)となったが、普段の親密ぶりが透けてみえるようで微笑ましかった。

 今後は隣に外道なきファイトとなるオカダ。しかし、前述のノーセコンドマッチの内藤戦の試合後には、「勝った後くらい、(外道さんが讃えに)来てくれればいいのに……」とコメント。その敬慕の念は変わらないだろう。

 これからは勝利後、オカダをそっと出迎える外道の姿に期待したい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

コメント

    まだコメントはありません。

おすすめ記事

新しいコメントを投稿する

 [PCから画像ファイルをアップロード]

関連付けられたタグ

なし
[タグを付ける]

<< 一覧に戻る

プロレスが好きな人はフォロー!
「ぼくらのプロレス」ならではの情報をお届けします。