2018/7/1 11:47

KENTAの高校時代のアイドルって?丸KEN対決に、三沢のぶっちゃけ評価は!? 名勝負再び!丸藤vsKENTAの軌跡!

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KENTAの高校時代のアイドルって?丸KEN対決に、三沢のぶっちゃけ評価は!? 名勝負再び!丸藤vsKENTAの軌跡!
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2013年以来、約5年ぶりに、メインエベントで丸藤と激突!


 プロ野球方面の仕事をしていた場での時だ。ある男性に、こう言われた。「プロレスのことも書かれるんですか?なら、小林健太って、知ってます?全日本プロレスに入団した……」2002年の9月のことだったと思う。筆者は答えた。「あぁ、名前、変わったんですよ。KENTAって。それに、今は、NOAHという団体にいるんです。この間、新日本の武道館大会にも出たんですよ(2002年8月29日・井上亘と一騎打ち)」「小橋選手と一緒ですか?」……男性は、プロレスには詳しくないように思えた。にもかかわらず、妙な角度から続く質問がきたという驚きがあった。

「自分、(修徳)高校時代、健太と同じ野球部だったんですよ」男性の言葉で、合点を得た。「その頃からプロレスラーになりたがってて……。野球部のロッカーの中にね、小橋選手の切り抜きをペタペタ貼り付けてたのを思い出しますね」KENTAの憧れの選手が小橋であるのは有名だった。もともと、プロレスを好きになった理由からして、「自分と、名前が一文字違いの選手がいるらしい」と聞いてから。さらに全日本プロレスの入門テスト時、その思いは決定的に。拙著にも以前書かせて頂いたが、面接官の三沢に、こう言われたのだった。

「君、小橋の推薦らしいけど……」

「?!」

 名前が一文字違いなことで、面識がない小橋が肩入れしてくれたのだった。

 そのKENTA(現ヒデオ・イタミ)が、久々に、“日本のリング”に帰ってくる!来たる9月1日の、「丸藤正道20周年記念大会『飛翔』」(両国国技館)にて、丸藤との一騎打ちが決定したのだ。今回の参戦は、WWE側が特例として認めた一夜限りの限定参戦ではあるが。大注目のカードであることは間違いない。プロレス大賞ベストバウト獲得や、NOAH唯一のフルタイム戦など、2人のシングルは、まさに21世紀のプロレス史にさまざまな感動を刻印してきた。今回の当欄は、そんな、丸藤vsKENTAの軌跡をふり返りたい。

2000年5月24日、全日本プロレス・青森県総合運動公園体育館大会でデビュー。


 そもそも、丸藤とKENTAとの出会いは、まさにKENTAが受けた、全日本プロレスの入門テスト。総合学園「ヒューマン・アカデミー」と全日本が業務提携した入門テストで、この時の模様は地上波でも一部放送された。アマレス上がりの自衛隊員など、多士済々の入門希望者が集まったが、丸藤自身がよく述懐するところによれば、この際、「最も奇麗なブリッジを見せていた」のがKENTAだった。「逆に言えば、6人合格したと思うんだけど、俺はそのブリッジしか覚えてない」(丸藤)そう、合格者の中でデビューまでこぎつけたのは、KENTAだけだったのだ。

 というと聞こえはいいが、言い換えれば、唯一の新弟子ということにもなり……丸藤からは、当時、イタヅラの対象にされていたようだ。例として、合宿所の電話番をしていたKENTAが、トイレに中座した瞬間、携帯から合宿所の電話を鳴らすなど……(以下略)。

 そして、このKENTAのデビュー戦の相手も、他でもない丸藤が務めたのだった。11分27秒、逆エビ固めに敗れたが、三沢は、「俺のデビュー戦より良かったんじゃない?」と高評価。丸藤も、「切磋琢磨していきたい」と述べた。

 その後、互いにNOAHに移籍し、2002年までシングルで計6度対決。結果は丸藤の全勝だが、中には、『六本木プロレス』というイベントでの一戦も(2002年9月26日・六本木ヴェルファーレ)。DDT勢や、女性格闘家の篠原光の試合が組まれ、電撃ネットワークのアトラクションも催される中、NOAHから丸KEN対決が提供。歌舞伎町でやっていた、“新宿プロレス”のノリだったため、こちらを公式記録に残すか残さないかは各紙誌の方針によるが、いずれにせよ、丸藤が不知火でピン。この2人だけに、NOAHの女性ファンも多く詰めかけており、老舗クラブで行われた同プロレスを盛り上げたことは間違いなかった。ただ、ビジョンのテロップが、『藤丸正道』になっていたのは、なんとも……。まさか三沢が丸藤を「フジマル」と呼んでいたのにならったわけでもあるまい。総じて言えば、この手の緩いプロレスらしかった。因みに、この日、丸藤は22歳の誕生日だったのだが。なお、この六本木での試合を入れると、これまでの通算戦績は、丸藤の9勝3敗1分である。

田上vs秋山のみならず、曙のNOAH初登場もかすんだ2006年1月の死闘。


 2人の対戦が注目されたのは、2004年11月の7度目の一騎打ちより。両者個人個人の成長はもちろんだが、前年7月に初代GHCジュニアタッグ王者に輝いており、「パートナー対決」とされたことで、その興味が増大。試合は当然ながら好勝負に。そして、2006年1月には、GHCジュニア王者のKENTAが丸藤を挑戦者に迎える(日本武道館)。こちらが大死闘となり、メインのGHC戦・田上vs秋山を食う恰好に(KENTAが初勝利)。そして同年9月には、丸藤が秋山よりGHCヘビー級王座を奪取。最初の挑戦者に指名したのがKENTAだった。
 迎えた10月29日・日本武道館での一戦は、当然メインに。先の、1月の試合が名勝負だったため、試合前、三沢に、こんな質問がなされた。

「丸藤vsKENTAは。三沢vs小橋になり得ると思いますか?」

「なると思うし、なって貰わないと困る」(三沢)

 果たして試合は、前回を上回る大死闘に。コーナーに背面に登ったKENTAに、丸藤がトップロープに飛び乗ってから、コーナーマットにスワン式フェースクラッシャー。ダブルアームスープレックスで丸藤を持ち上げた後、向きを変えて、コーナーにぶつけるKENTA。エプロンに立ったKENTAに、スワン式の超短距離ドロップキックを見舞う丸藤。不知火を狙う丸藤が回転しようとしたところを強引に押し込み、場外へと投げ落としてしまうKENTA。極めつけは、丸藤の鉄柵越えケプラータ。この時、周囲にカメラマンが集まり過ぎ、鉄柵とリングの距離が、通常以上に開いてしまった。丸藤は恐れず敢行したが、喉を鉄柵に強打。「首が折れたかと思った」(丸藤)。KENTAにはその顔面に丸藤のシューズが当たり、大流血。しかし、試合のテンションは落ちず。勝利した丸藤は、「俺たち2人のヘビー級のメイン、何か文句ありますか?これから俺たちでNOAHを引っ張っていくので宜しくお願いします!」とマイクで絶叫。死力を尽くしたKENTAはリングで大の字でノーコメントだったが、丸藤はその手を握って讃え、コメントルームでは、「(KENTAは)俺が大好きなレスラーです。声をかけずとも、手を握れば伝わります」とニッコリ。さらに、小橋vs秋山の話題が出ると、「ぶっちゃけ、負けたと思ってない、あの試合にも。俺たちがNOAHのトップなんだよ。文句言わせないよ」と断言していた。

 この試合は、同年のプロレス大賞ベストバウトを受賞。個人的には、戦前より、KENTAが丸藤を、「丸め込みばかりで、激しさがない」と挑発していたことが利いていたと思う。同試合、丸藤は一切、丸め込み技は使わず、鋭いパンチ、キックでKENTAに応戦し、真っ向勝負の死闘に輪をかけたからだ。

 なお、試合が終わっての三沢のコメントは、「彼らには体重が足りない分、他の部分で、それを補っているね。ぶっちゃけ、俺にはあの試合は出来ない。何も言うことはない」という、ただただ感嘆溢れるものだった。

2010年12月には、丸藤の復帰戦相手としてKENTAが勝利も。


 2008年10月には、同じく日本武道館のメインで闘い、NOAHでは現在までで唯一の60分フルタイムドローに。KENTAは試合後、「100%出し切った。次の相手?今は考えられない。許して下さい……」と、リング上でのインタビューながら、消耗し切り。丸藤も再戦について記者に問われると、「そりゃあんた、酷だね。ちょっと待ってって感じ」と苦笑いで答えている。

 その後、2010年6月のKENTAの怪我からの復帰戦で一騎打ち。勝利した丸藤は「クソヤロー、お帰り」とマイク。だが、コメントルームでは、「(KENTAは)最高だよ。アイツが何と言おうと、俺はアイツを最高のレスラーだと思ってる。アイツの悪い口は余り尊敬出来ないけれど」とツンデレさながらのエール。KENTAはKENTAで、「(『クソヤロー、お帰り』は、)聞こえましたけどね。まぁ、基本的に考えが合わないですけど、あの人なりのエールと受け止めておきます」と、この時は言っていたが、2013年7月、KENTAがGHCヘビー王者として、その挑戦を退けると、試合後、丸藤について感想を求められ、こんな一言を。「こんなこと言うのは悔しいけれど、やっぱ素晴らしいわ」

 これが現時点で最後の対戦となっているが、そういえば、例のフルタイム戦後のコメントルームで、丸藤は先述のように記者の問に苦笑しながらも、「(KENTAとは)また必ずやるでしょ」と続けている。その理由は、以下だった。

「なぜなら、俺たちは最高の試合をするから。やらざるを得ない。他に任せられないよ」

 嘘のない言葉。最高の試合の続きを、楽しみにしたい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

コメント

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  • 以前にノアのDVDが発売されていた時、丸藤もKENTAもジュニアの体格ながら、ベストバウトをとったGHCヘビー級選手権の試合は、繰り返し何度も見ていた。久しぶりの一騎討ち、あの頃を上回る活躍を期待したい。

    ID:2860 [通報]
    (2018/7/14 23:06)
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  • リピーター、ミー

    ID:653816 [通報]
    (2018/7/15 15:47)
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  • 9.1丸藤対イタミは、過去の名勝負をいったんリセットされてまたこれから激しい戦いが続いていくんじゃないかっていう試合だった。

    近いうちに再戦をアメリカでもいいからやってもらいたい。

    あの頃初めて丸藤KENTA対金丸橋の試合観て、ついに四天王を超えたと思ったよ。
    それぐらいすごかった。

    ID:8245351 [通報]
    (2018/9/5 17:37)
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