2017/9/8 10:18

ベテランが去り行くリーグ戦。大樹が無ければ若木の成長はわからない

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ベテランが去り行くリーグ戦。大樹が無ければ若木の成長はわからない
4.7
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2016年頃から、新日本プロレスは所属選手過剰問題を抱えていると言われている。
外国人選手が多数参戦し、プロレスリング・ノアとの業務提携が終了したことで鈴木軍が帰還。
さらに対戦カードの軸がLos Ingobernables de Japonと田口JAPAN、CHAOSと鈴木軍またはBULLET CLUBが主流となっているため、それらのユニットに属していない選手が前座に近いカードに甘んじるか、試合自体が組まれないことも少なくない。
また、上記の影響かヨシタツが新日本プロレスを離れ、全日本プロレスに出場。
ヨシタツの抗争相手であったBONE SOLDIERは完全に姿を消し、引退したという話もネットに上がり始めている。

若手選手もここ10年程では最大人数を抱えている。
現在、療養欠場中である金光輝明、ヘナーレに、2017年に鳴り物入りでデビューした岡倫之と北村克哉、生え抜きのヤングライオン川人拓来。ジュース・ロビンソンとデビッド・フィンレーは、既にヤングライオンである時期を脱したように見えるが、やはり若手枠である。
さらに海外にはCMLLからアメリカのROHに転戦したテンプラボーイズこと、田中翔、小松洋平、同じくROHを主戦場にしているジェイ・ホワイトが凱旋帰国を控えた状態でいる。
ここにデビューしたばかりの海野翔太、成田連、八木哲大を加えると、総勢13人の大所帯だ。
将来を担う若手選手がこれだけ所属しているというのは喜ばしいことではあるが、それだけ生存競争が激しくなったということでもある。

2017年に入り、獣神サンダーライガーがBEST OF THE SUPER Jr.からの卒業。
永田裕志もG1 CLIMAXからの卒業を宣言しており、天山広吉も昨年を最後にG1 CLIMAXから卒業した。
生存競争の厳しさが増し、90年代、00年代の新日本プロレスを支えてきたベテラン選手達が、次々とそれぞれの階級の祭典から姿を消していくことに筆者は寂しさを隠せない。
もちろん若手選手にチャンスを与えるための勇退であることは理解しているし、連戦のリーグ戦よりも1戦に全力を注げば自分たちはまだタイトル戦線に絡んでいけるというベテラン勢の意気込みもあるだろう。
だが、BEST OF THE SUPER Jr.とG1 CLIMAXは若手選手がベテラン選手とシングルで戦い、自身の成長をファンに、そして会社に見せ付ける格好の舞台である。
かつての憧れの存在に勝利する、認められる、というのは夢を追う若者の一つ目のゴールでもある。

だからこそ、新日本プロレスにはベテラン選手達の価値を落とさない起用法をお願いしたい。
内藤哲也、棚橋弘至、オカダ・カズチカがそうであったように、ベテラン選手達を超えることで、若手選手達は成長し、ファンに認められていくのだと思っているからだ。
プロレスの世代交代は簡単ではない。
WRESTLE-1では所属選手の誰もが武藤敬司を超える存在感を得られておらず、プロレスリング・ノアでも誰一人故三沢光晴、小橋健太を超えることができないまま、二人はリングを去ってしまった。
新日本プロレスでも第三世代がその苦しみを味わっていたはずである。
故橋本真也、武藤敬司が退団し、実力で超えるべき先輩であった闘魂三銃士は蝶野正洋だけになり、結局、新日本プロレスにおける闘魂三銃士の時代を終わらせ、新時代の到来を迎えさせたのは、2009年1月4日の東京ドームで武藤敬司から直接勝利した棚橋弘至であった。
もしも故橋本真也、武藤敬司が新日本プロレスに残り、第三世代が直接闘魂三銃士を超えられていたのなら、永田裕志が長州力に「天下を取り損ねた男」と呼ばれることもなかっただろう。

ベテラン選手というのは大樹であり、若手選手は若木である。
もちろん大樹を見れば安心するが、目立つのは成長していく若木たち。
だが、比較すべき大樹が無ければ若木の成長はファンに伝わりにくいものになってしまうと思う。

最後になるが、コンディション的に来年のG1 CLIMAXに出場できる可能性のある第三世代最後の一人、小島聡は2017年のリーグ戦を1勝8敗で終えた。
本人も含め、来年の出場を危ぶむ声もある。だが、筆者は信じている。
リーグ戦にベテラン選手の出場は必要不可欠であり、今年以上に強くなった小島聡が2018年のG1 CLIMAXのリングに立っていることを。

この記事を書いたライター: シンタロー

コメント

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  • 今年のG1での永田小島への冷遇は異常だった。
    ラスト宣言した永田はまだいいとしても小島に関しては1勝のみの上オカダや鈴木から罵倒される。
    あれだけのコンディション整えてる選手達なんだからそれ相応の扱いして欲しい。
    同じ年齢でも毎回介入で休んで相手の技は全然受けれない鈴木は4勝&オカダに引き分けだし差がありすぎ。 仮に年齢で線引きするならフリーとか関係なくその辺しっかりして欲しいな。

    ID:4594727 [通報]
    (2017/9/8 11:18)
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  • ヤングライオン八木哲弘選手が抜けてますよ!!

    ID:4100019 [通報]
    (2017/9/8 14:32)
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  • ご指摘ありがとうございます。
    八木哲大選手に関する記述を追記致しました。
    筆者

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    (2017/9/8 15:08)
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  • そもそも第三世代の四人は大樹じゃないでしょう?
    橋本、武藤が新日本に残っていたら第三世代が直接闘魂三銃士を超えられた? いやいや超えられるわけがないでしょう?
    せいぜい四人が束になってようやく柴田勝頼一人分の細木ですよ。

    ID:4812650 [通報]
    (2017/9/8 18:31)
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  • 永田に頭を下げたファレや小島と対戦した時の思い出を話したケニーの方が、内藤•オカダなんぞよりよっぽど応援したくなるよ。

    ID:5020848 [通報]
    (2017/9/8 21:05)
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  • 「ベテラン選手の価値を落とす」と言うが、体の衰えを隠せないまま選手の壁とさせられ続ける方が彼らにとって失礼ではないか? G1に出場したほとんどの選手にとって永田、小島は「すでに越えた壁」だった。小島の初戦のジュースにとっては決着がつくまで小島先輩は壁と感じていただろうし、SANADAは小島に勝てず、ある意味外敵とも言えるザックは永田に勝てなかった。
    星数のうえでは1勝8敗だが試合内容は素晴らしく、「ベテラン選手の価値を下げる」ようなものでは全く無い。

    ただし、永田はじめ第三世代は体力の衰えや試合の組み立て方の縮小はどうしてもみてとれる。あえて無礼を承知で言わせてもらうなら、「枯れた大樹と並べても若木の成長は判らない。」もはやリーグ戦における「壁」というベテランの役割は棚橋の世代に移っている。

    体の衰えが目に見えて明らかでもメインに立ち続けたアントニオ猪木に今の第三世代がなりたいと思っているか? 答えはノーだろう。
    永田・中西はレスリング出身の岡・北村にリング上で英才教育を施している。小島はもしかしたら全日本との橋渡し役になれるかもしれない。天山もライオンズゲートで他団体も含めた若い選手の壁になり続けている。もちろん、永田や小島のタイトル挑戦も期待している。
    第三世代の現状は恵まれたものではないかもしれないが、彼らの能力や立場を最大限に活かした活躍をしていると思う。

    ID:2475208 [通報]
    (2017/9/8 21:41)
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  • 小島、永田、中西、天山が大樹じゃなかったらなんなんですかねぇ。
    小島も永田も中西も天山もIWGPは取ってるし結果は出してきたわけでしょ。
    永田や小島なんかはまだいけるでしょ。

    ID:4680441 [通報]
    (2017/9/8 21:45)
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  • 前々から思ってた。
    彼ら4人に、〝第三世代〟に代わる呼び名がなかったのかと・・・。
    その前の世代の〝闘魂三銃士〟、そして、全日本の〝四天王〟、かっこよかったじゃない!
    大体、第三世代なんてのは、新しい波という意味ではいつの時代にも存在するんだし、振り返ると、それぞれの全盛時はどの世代にも負けないくらい強かったのだから、もっとかっこいい呼び名を付けてやらなかったのは、気の毒な気もしてた。

    ID:4927731 [通報]
    (2017/9/8 23:18)
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  • 「なんだかんだ言っても動けないから前座ばかりやらされている」んじゃなくて、
    「前座ばかりやらされて居るから動きが落ちた」と言うのが、通して見てきた私の認識です。
    少なくとも天山、中西は怪我するまで、永田、小島は2・3年前まで、
    「こんな奴一体誰が倒せるんだ!?」と驚愕するレベルで脂が乗り切っていました。
    あんなに美味しい状況を、主に他団体との絡みだけで消化している新日本の采配にガッカリしたものです。
    若いレスラーを持て囃しているだけで、団体を背負って立つ様な選手が育つかは、甚だ疑問です。

    ID:4752879 [通報]
    (2017/9/11 19:56)
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  • そりゃ第三世代も全盛期からすれば動きが落ちたとは言えるけどG1みたら永田小島なんかはがプロとして体作って凄い試合してるのがわかる。
    40後半では小島、永田が群抜いていいコンディション。鈴木がその次、中西天山は怪我もありかなり動けてはないが一線からは退いてる。
    でもG1の勝敗予想とか見ると本来一番一線から退くべき鈴木が強キャラ扱いなんだろうけどね。

    ID:570810 [通報]
    (2017/9/12 12:29)
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