2017/8/19 13:39

意外な内藤との出会い! えっ? 田口が師匠!? オカダを撃破! 波に乗るEVIL特集!

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意外な内藤との出会い! えっ? 田口が師匠!? オカダを撃破! 波に乗るEVIL特集!
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9月16日・広島か、9月24日・神戸で、IWGP王座挑戦か?


「取材まで辿り着くのが大変なレスラー」というのは、確かにいる。大手芸能プロダクションに所属している高田延彦もそうだし、なかなか首を縦に振ってくれない長州力もそうだろうか。新日本プロレスでは、先ず、飯塚高史。喋らないという姿勢を、本人が透徹しているからである。(もちろん新日本もその姿勢を尊重。)そして、もう1人。

 2年前、S紙の記者が取材申請した時の話である。記者は自分と同じ、静岡県三島市出身のその選手を、若手の時から取材していた。そして、まさにその2年前の秋、彼が見違えるほどたくましくなり、武者修行先のアメリカより、凱旋帰国して来たのである。S記者は早速、取材申請した。「渡辺高章選手に取材したいのですが……」だが、新日本サイドの返答は、つれないものだった。「そのような選手は、今、ウチにはおりません」。見ると、新日本プロレスの公式HPからも、『渡辺高章』のプロフィールは消されていた。

 渡辺高章改め、EVIL(イービル)が、充実の時を迎えている。先の『G1 CLIMAX』 でオカダに勝利し、同選手が持つIWGP王座挑戦が確実となった。今回の当欄は、その知られざる『渡辺高章』時代にスポットを当て、現在への道筋を探りたい。

メンバー中、内藤、EVIL、BUSHIの3人がアニマル浜口ジム出身のL・I・J


 渡辺高章は、前述の通り、静岡県三島市生まれ。格闘歴は、幼少期より約10年間に渡ってたしなんだ剣道。蝶野正洋の存在がきっかけでプロレスに興味を持ち、地元で試合観戦を重ね、医療関連の専門学校を中退し、アニマル浜口ジムに入門。驚くべきことに、この時、入会手続きをしたのが、たまたま受付を手伝っていた同ジム先輩の内藤。内藤が新日本プロレス入りしてからは、「どうしたらプロレスラーになれるのか?」という、渡辺からの相談が当然のように増したという。結果、渡辺は2009年12月、2度目の入門テストで新日本に入団。11年5月にデビューし、「若き闘将」の異名も頂戴した。果たして、ヤングライオン時代の渡辺に対する、内藤の評価は?

「オレ、ヤングライオンの試合が好きで割と見るんですけど、それでもあんまり記憶に残ってない」(『週刊プロレス』2017年4月12日号より)

 そんな渡辺が、EVILとして新日本プロレスに登場したのは、2015年10月12日の両国国技館大会。棚橋vs内藤戦にシルバーのマスクをかぶって現れ、試合終盤、それを脱ぎ、乱入。救出に現れた後藤洋央紀に、現在も使うフィニッシャー、EVIL(変形大外刈り)を炸裂させたのだった。その際の、後藤の言葉が甦る。

「中途半端に帰って来て中途半端なことをしても変わらないって教えてやる」……。

デビュー戦は高橋広夢に惜敗(2011年5月)


 確かに、ひたむきに頑張れたプロレス人生ではなかった。最初に新日本プロレスの入門テストを受けたのは、2007年の2月。全受験者内で4位の成績を収めたが、合格者はその上の3人。ところが、うち1名が入門を辞退し、繰り上げ合格のなるのかと思いきや、なぜか成績5位の受験者が合格。因みに、これが吉橋伸雄(現YOSHI-HASHI)で、理由は、「(吉橋は)2005年11月の、公開入門テストを受けているから」という、なんとも渡辺には釈然としないもの。

 そしていざ2度目の入門テストで合格し、入門初日を迎えてみれば、永田に「声の出し方がよくない」と、一切教わってないことで鉄拳を食らう始末。極め付けは旧知の先輩・内藤に、教えを請おうとした時。「う~ん、俺、広夢をみるので手一杯だから、他を当たってよ」(※コチラも参照)。結果、田口隆祐の手ほどきを受けたという実話がある。

「真面目で練習熱心だが、レスラーにしては、押し出しに欠ける性格」とは、前出のS紙の記者の、渡辺への印象である。だが、アメリカで武者修行中の渡辺を、偶然、テレビで観た同記者は驚いた。「ぶっ殺してやる!」「俺が最強だ!」そうテレビカメラに向かって叫びまくる渡辺。それだけでも豹変は豹変かも知れないが、その言葉は、現地では一切通用しない、日本語だったのだ。

「これが真実の悪夢だ。棚橋弘至の魂よ、安らかに眠れ」(EVIL・2017年3月11日)


 この、アメリカ時代の渡辺を観て、内藤も考えを改める。「本当に逞しく、完成度の高いレスラーになっていた。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを作る時、真っ先に浮かんだのが彼だった」とは、帰国後の内藤自身がよく語る言葉である。そして前述の乱入での凱旋劇。素顔(?)をさらした時の、観客の「?」という反応。変貌し過ぎていて、誰だか分からなかったのだ。「中途半端」と言い切った後藤とは、乱入翌月の大阪大会で激突。反則負けに終わったが、翌年5月の再戦では、まさに『EVIL』(悪)の限りを尽くし、完勝。「This is EVIL. Everything is EVIL. 全てはEVIL」の決まり文句以外、無言を貫いていたEVILの代わりに、内藤は、大阪大会の後、こうコメントしている。

「後藤が言ってたな。『中途半端なレスラーが中途半端に帰って来ても何も変わらないって教えてやる』って。やけに説得力あるよね~。いや、別に後藤が中途半端って言っているわけではないんだけど~(笑)。そういや、柴田も俺に、『中途半端』って言ってたけど、(後藤と柴田の故郷である)三重県の桑名市では、中途半端って言葉が流行ってんのか?!笑っちゃうぜ(笑)」

“舌口調”な内藤。それは何よりEVILの力を誇らしく思った証でもある。以降のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの勢いは、ここで語るまでもないだろう。

 今年のニュージャパンカップの1回戦では棚橋にも勝利し、初めて単独でマイク・パフォーマンスを披露(※小見出し)し、大会を締めたEVIL。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの勢力増幅とともに、今、期待して良さそうだ。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

コメント

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  • EVILは今年のG1で実力を十分に発揮しましたね。
    パワーもスピードもタフさもあって、意外に(と言っては失礼だけれど)器用。
    何より私が好きなのは、どんな相手にも物怖じしないハートの強さと試合の流れを引き寄せる
    強引さ、うまさがある部分。SANADAに足らないものを、EVILが持っている印象。
    同じチーム内でお互いに刺激しあって成長していってほしいです。

    投稿者:モク(ID:3617011) [通報]
    (2017/8/19 21:56)
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  • 若手の渡辺に対しかつて棚橋はプロレスセンスを買ってました。ヒロ斎藤選手や後藤達俊選手的な上手さがあると言っていましたね。イービルのタッグマッチのタイミングの良さなどは見ているとなるほどと思ってしまいます。
    今年のG1の最大のサプライズだったオカダからの勝利をマグレでも偶然でもなく当たり前に、イービルには頑張って欲しいです!!

    ID:4783482 [通報]
    (2017/8/20 16:02)
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  • 正直、凱旋したときにはイロモノにしか見えなかったけど、今ではこのまま突き抜けてほしいと思ってる。
    むしろSANADAはもっとアピールしないと。コメントも敬語のままなら本隊行った方がいいんじゃねえの。

    ID:2475208 [通報]
    (2017/8/21 16:12)
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  • まだ「ヒールならこういう喋り方をしなければならない」という固定観念に囚われてる人がいるんですね。あなたにとってオカダは悪要素皆無の正義の味方なんですか?CHAOSなのにLAW属性なんですか?

    ID:4835228 [通報]
    (2017/8/21 17:23)
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