2017/5/12 10:31

プロレスラー人生相談百景【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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プロレスラー人生相談百景【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
4.6

「週刊プロレス」(ベースボールマガジン社)で始まった人生相談コーナーが話題です。その名も「プロレス人生45年、藤原喜明人生相談 組長に訊け!」。2017年4月19日号よりスタートしたこの連載は関節技の鬼、藤原喜明さんが毎回、現役レスラーや一般投稿者からの質問に答えるというシンプルなもの。最新回ではジョシュ・バーネット選手から「相手を一瞬で恋に落とすサブミッションを教えてほしい」という質問が。さらにアンジャッシュ渡部さんと佐々木希さんの結婚に関する質問にも、脇固めの切れ味でフヘへッ、ボキッ! と硬軟自在に答えている。

しかしそれにしても。プロレスラーと人生相談は相性がいいのか、過去を振り返ってもとにかく多い。

質問の切れ味に「ビチッと採点」をつけていく、「KENSOのビチッと!人生相談」(週刊プロレス、2011年)。
下ネタにはもちろん、そうでないものまで下ネタで返していく「破壊王人生袈裟切りチョップ」(Rintama、2006年)。

世の中は陰と陽。肉食よりバランス良い中庸の食事、宇宙の理解を勧める「西村修の人生相談、私がお答えいたします」(週刊プロレス、2004年)。

ハイフライ・エロコーナー、「棚橋弘至のマジメな性の相談室」(グランドジャンプ、2013年)。カルビで寝て待て、「熱いプロレスラー中西学のお悩み相談焼肉相談亭」(さんまのSUPERからくりTV、2005年)。

質問してくるな、「長州力 スコーピオンデス・人生相談」(Gスピリッツ、2007年)。タイトルにツッコミが入り強制終了、「山本尚史のカリスマ人生相談」(週刊プロレスNEXT AGE、2005年)。

近年では身内からの質問攻撃、「CHAOSの“混沌”人生相談」(新日本プロレスモバイルサイト、2013年)、アイドルファンからの悩みを受けきる「天龍源一郎の人生相談 龍魂一答」(BUBKA、2016年)。

古くは「獣神サンダーライガーのトラブルスープレックス」(ファミコン通信、1990年代)、「アントニオ猪木の人生相談 風車の如く」(週刊プレイボーイ、2002年)も有名なところでしょう。専門誌だけでなく、アイドル、ゲーム雑誌、一般紙と掲載誌が幅広いのも特徴で、これは野球やサッカー選手など他競技にはない傾向。「受け身」を取りつつ攻めも見せるというプロレスの競技性からくるのかも!?

中でも印象に残るのは2003年から2005年前後まで東京スポーツに掲載された「ASK HIM人生相談四重奏」。4人の回答者が週替わりで人生相談をこたえるというもので、浅野起州(当時IWA JAPAN社長)、神取忍、スティーブ・コリノ、そしてこの選手がお悩みに回答しておりました。

――質問への回答は?

カシン この夏の俺の働きっぷりを見て、答えを感じ取ってくれ。(2003年7月30日付け東京スポーツ)

前言撤回。理不尽回答。受け身なんてとってもくれない選手もいる。そもそもコーナー名が「俺に訊くな」。このほかケンドー・カシン選手の回答は「俺も同じだ、お前も我慢しろ」など投げてきた球を全力で打ち返すことなく取って爆破。そもそも行方がつかめず、コーナーが飛ばされることもあるという、悪魔仮面らしさ爆発のコーナーでありました。

カシン ところでこの「俺に訊くな」というタイトルも飽きたな。毎回、題名を変えろ。次の掲載はいつだ。

――7月29日の予定です。なんてタイトルにしますか?

カシン 時期的に「ねぷた祭り」だな。(2003年7月2日付け東京スポーツ)

実際に「ねぷた祭り」、「光星学院の夏」と次々変更されるコーナー名。人生相談の本質とは教えを乞うことでなく、背中を押してもらうことであり、すなわち自己主張をすること……なのかもしれません。ああ、プロレスと人生相談は、やっぱり愛しいものですね。

この記事を書いたライター: 漁師JJ

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