2017/5/9 12:25

武藤は称賛!? タイガー・ジェット・シンは激怒!? 今、最注目の黒潮“イケメン”二郎を特集!

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武藤は称賛!? タイガー・ジェット・シンは激怒!? 今、最注目の黒潮“イケメン”二郎を特集!
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武藤に、自身のムーンサルトも炸裂させたイケメン!(15年6月18日)


2年前の6月、武藤敬司を2度インタビューしたことがあった。最初はW-1の事務所で、半月後の2度目は、そこから30mほど離れたホテルのレストランを使用した。後者はある人物との対談形式で行うため、失礼のないようにしたのである。ところが後者の場に現れた武藤敬司は一言、「なんだよ~、この前みたいに事務所でやればいいじゃん?ここまで歩いて来るの、大変なんだからな!(苦笑)」確かに、武藤の膝の悪さは、周知の事実でもあった。

ところが、まさにその月の18日、武藤は試合でムーンサルトを繰り出したのだ。膝に多大な負担をかけさせるこの技で勝利した武藤は、こう言った。「敬意を表して」。その相手は、武藤への挑戦者決定戦(「Road to KEIJI MUTO」)を勝ち抜いて来た猛者だった。

その男こそ、黒潮イケメン二郎。今、彼が熱い。現在、雑誌「Number PLUS」が行っている人気投票「プロレス総選挙」の中間発表で、内藤、棚橋、中邑、オカダ、オメガに次ぐ、6位につけているのだ。とはいえ、驚いた方も多いのではないか?さらに言えば、「黒潮イケメン二郎 って、どんな選手?」と思った方もいるかも知れない。今回はこんな彼を、大解剖したい。

スペル・デルフィンの熱烈なファンである父親の元に生まれ……


黒潮は、92年生まれの現在24歳。本名・樋口壮士朗。自称で“竹ノ塚の英雄”と言うのは、彼が足立区西竹ノ塚生まれのため。地元には父の経営する、博多水炊きがイチ押しの「鍋屋 黒潮」があり、リングネームはここから来ている。なお、“イケメン”とついたのは、W-1の前に所属していたWNC時代、同団体の女子レスラーから「WNCって、イケメンがいないですよね?」と言われた団体の長、TAJIRIが、黒潮にこう誘いをかけたのがきっかけ。

「イケメン、やってみないか?」

イケメンは、やるやらないの問題ではない気もするが……そうしてたどり着いたのが今の黒潮のスタイル。福山雅治の「HELLO」で入場し、ジャケットを脱がずにファイト。マイクアピールや会見の締めの言葉は、「フィニッシュ!」。なお、TAJIRIによれば、「もうス少し爽やかさが欲しい」ということである。

プロレス入りのきっかけは、父が大のプロレスファンだったこと。そのかどで、TAJIRIとも知己を得、何と14歳でハッスルの練習生に!練習時間が毎週水曜日の午後4時からというのも、同団体(イベント)らしいが、当時の黒潮に特に格闘技の素養があったわけではないのに、小川直也や安生洋二と練習しているのが凄い。セコンドについてのお手伝いも経験。同団体らしく、「史上最年少で、レフェリー・デビュー!」という案もあったらしいが、団体自体が終結。その後、「プロレスをやれよ」という、珍しい父親からの熱心な勧めでSMASH入り。プロデビュー後、WNCを経てW-1入りという経緯を経た。

だが、真の苦労は、同団体入団以降だったのだ。それまで関係した団体がアメリカン・プロレス主体であったため、黒潮は寝技の練習を全くしていなかった。そのため、後輩の芦野祥太郎や熊ゴローに極められまくる日々。彼らを「強い」と素直に称賛するしかなかった。

手ひどい目にも遭っている。ハッスルの練習生時、タイガー・ジェット・シンに、プライベートで(道場前で)いきなり蹴られた。シン曰く、「中学生が、プロレスの練習生だと!? 俺が認めるわけがないだろ!」

「これからは黒潮“イケメン”二郎個人として頑張って欲しい」(船木・W-1退団会見)


そんな黒潮が劇的に変わったのは、14年11月1日のW-1両国国技館大会。この日、元ドス・カラスJr.のアルベルト(・デル・リオ)と対戦した船木誠勝が惜敗。超エリート一家の末裔に負けた船木は、試合後、黒潮を呼び出し、次期シリーズのタッグリーグ戦のパートナーに指名。こう説得した。「俺たちには、血筋がない。だけど、やろうじゃないか」。黒潮の持つ素質に、内心着目していたのだ。

以降、黒潮は船木の1番弟子として、その強烈なスパーにさらされることに。すると、「乾いたスポンジが水を吸収するように」(船木)強くなっていったという。「こいつ、天才なんじゃないか、と」(船木)。これまた船木らしく、食事法もプロテインを中心に改善。黒潮の体つきは見る見るうちに変わり、ベンチプレスも70kg上げるのが精一杯だったのが、半年後には120kg以上をこなすまでに。強くならないわけがない。華やかにプラスされた地力。ファンの支持が高まっていったのも、この頃から。ファンの目も強さを求めていたのかも知れない。

船木はまさに、黒潮が武藤と戦ったその翌日(15年6月19日)、W-1からの退団の発表。その会見で、黒潮にこんな言葉を残している。「彼一人いるだけでW-1を新しく作っていける(中略)。彼一人でもエースとしているのであれば(W-1は)大丈夫だと思う」

さる5月4日には、怪我からの復帰も果たし、大歓声に迎えられた黒潮。なお、船木が教授したその練習法に際しての、船木の言葉も置いておきたい。「練習方法は教えました(中略)。自分が持っている昔ながらのトレーニング法というのは、今は珍しいと思うんですけど、それが基本でこの日本のプロレス界は成り立っていると思うので、やっておいて損はないと思います。実際、身体の芯から鍛えると、試合に使える、使えないは別にしても、その強さというのは自信になると思います」(15年6月10日・黒潮との公開練習後)

“昭和の強さ”を身につけた黒潮、オールド・ファンも、ぜひ注目してほしい。

この記事を書いたライター: 瑞 佐富郎

コメント

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  • 彼が本当の意味で団体のエースになった時に、W-1は始まっていくような気がします。
    まだ華なのかキャラなのか得体の知れないものがありますが、いつか咲くことを期待したいです。

    ID:3744005 [通報]
    (2017/5/9 17:56)
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  • 色々なギミックがあっても良いと思うけど今のギミックでトップに立てるのかは疑問

    ID:2103858 [通報]
    (2017/5/9 21:05)
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  • パッと見「出オチキャラかな?」と思うのですが、運動神経とセンスがあるんですよね。
    でもイケメンの一番良いところは、誰よりも楽しそうにプロレスをやっている姿勢だと思います。
    ここが揺るがない限り、ギミックとかキャラとか関係なくエースになれると信じてます!

    ID:9644 [通報]
    (2017/5/10 0:09)
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  • ある意味究極のピープルズチャピオンになれるかも。

    ID:3778275 [通報]
    (2017/5/10 19:47)
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  • 殻を破るギリギリ手前の天才って感じ。
    ルーキー時代の飯伏とかぶる部分が多々ある。
    期待感は相当高いがこれから花が開くのかくすぶってしまうのか・・・安定感がないだけに目が離せない。

    ID:2652 [通報]
    (2017/5/11 1:16)
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  • こいつはいけると思う

    ID:3854657 [通報]
    (2017/5/24 10:16)
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