2017/2/13 10:45

「鈴木軍はケニー・オメガ離脱時の保険?」そう言われないためにも早く結果を見せてほしい

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「鈴木軍はケニー・オメガ離脱時の保険?」そう言われないためにも早く結果を見せてほしい
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2017年1月5日の後楽園ホール大会に現れ、新日本プロレスに存在する全ての宝の強奪を宣言した鈴木軍。
2年に渡り主戦場としてきたプロレスリング・ノアから新日本プロレスに戦いの場を移し、早くも1ヶ月が経過した。

リングに上がれば姿を消したBULLET CLUBとは異なる存在感を示し、新日本プロレスで新たなヒールユニットとして十分な活躍を見せてくれている。
ボスの鈴木みのるを始めとして、鈴木軍には錚々たるメンバーが揃っていて、大半のメンバーが新日本プロレスに浅からぬ因縁を抱いているものの集まりだ。

まずは、元WWEのスーパースターでKAIENTAI DOJO代表のTAKAみちのく。
KAIENTAI DOJO設立時は垂直落下系の技を禁止、フィニッシャーを2つ持つことをルールとし、どの団体でも第1試合が出来る選手を育てるというコンセプトがあり、TAKAみちのく自身、2月11日のエディオンアリーナ大会では若手のヘナーレと対戦して会場を温める試合を見せた。

姿を見せれば「タイチは帰れ」チャントが起きるタイチのルーツは、武藤敬司が社長をしていた時代の全日本プロレスにあり、川田利明の付き人としてハッスルにも参戦。
新日本プロレスにはかつて存在したエンタメテイストのブランド、WRESTLE LANDのリングに出身地をリングネームとした北海道という名前で、邪道や外道とチームを組んだ。
また、現在新日本プロレスの実況席で解説を行っているミラノコレクションA.T.とは、因縁がありつつもユニオーネというタッグチームを結成。
Apollo 55とIWGPジュニアヘビー級タッグ王座をめぐってJr.タッグ戦線を盛り上げていた。

金丸義信も新日本プロレスとの因縁は浅くない。
まだ丸藤正道やKENTAが若手だった頃、プロレスリング・ノアのジュニア戦線を牽引していたのは金丸義信で、新日本プロレスとプロレスリング・ノアの壁が崩れた時、菊地毅と共に対抗戦の最前線にいて、獣神サンダー・ライガー&田中稔組を破り、IWGPジュニアヘビー級タッグ王座を獲得したこともある。
また、一度は退団したとは言え、古巣であるプロレスリング・ノアに残るという選択肢もあったはずだ。

エル・デスペラードの正体とされる選手は元々新日本プロレスの若手選手であったが、新日本プロレスで過ごしたのは素顔での2年間とエル・デスペラードとしての1年間だけ。
エル・デスペラードとなる前のメキシコ修行は約2年に渡り、プロレスリング・ノアにも2年いたのだから、所属選手でありながら他団体で過ごした時間の方が長い計算になる。
その間に新日本プロレスのジュニア戦線はヤングバックス、六本木バイスが出現。
外国人選手を呼ぶなら自身を呼んでほしいという気持ちがあっただろうし、後輩である高橋ヒロムは自身と同じように長期海外遠征を経験しながら、帰国するとIWGPジュニアヘビー級王座を戴冠しているのだから、悔しくないわけがない。

デイビーボーイ・スミスJr.とランス・アーチャーとて、BULLET CLUB所属の外国人選手が自身とも契約している新日本プロレスを席巻し、自分たちは出向に出されているという現実を甘んじて受け入れていたはずだ。

クレイジー坊主、飯塚高史は現在のキャラクターとなった当初から、天山広吉や永田裕志、真壁刀義と様々な試合形式で抗争を繰り広げ、現在でもその因縁を引っ張り出せば、誰とでも抗争を開始できるキーパーソンである。

これだけ新日本プロレスに縁と因縁のあるメンバーが揃ったユニットでありながら、新日本プロレスに帰還して1ヶ月強、何の結果も残せておらず、ストーリーも回り始めたとは言えない状況だ。
また、2月5日の北海道立総合体育センター北海きたえーる大会を控えた段階でも、ボスである鈴木みのるは「自分たちを招きいれた者がいるとしたら?」と、新日本プロレス内部の裏切り者の存在を示唆しながら、大一番当日にそれに関しては何のアクションも起こさなかった。
筆者は、ここ数年の新日本プロレスのストーリーラインを踏まえて、この状況を異常な事態だと捉えている。

アントニオ猪木がオーナーだった時代は、アントニオ猪木の考えが絶対であり、派手にラッパを吹いて観衆を集めては肩透かしに終わり、それを「一寸先はハプニング」、「予定調和では面白くない」と煙に巻いた。
要するに、ファンを裏切っても、その行為を正当化するスタンスをとっていたのだから、ファン離れは起こって当然だったように思う。

だが、ここ数年の新日本プロレスは堅実なスタンスをとってきた。
予告や煽りを行うのならば、選手の怪我などのアクシデントが無い限り、予告や煽りの内容を実現させる。
期待してくれたファンを裏切らないよう細心の注意を払ってきたのだろう。

そんな新日本プロレスにあって、鈴木軍は有言実行どころか、煽るだけ煽っておいて結果は何一つ出せていない。裏切り者も現れない。

ここである噂に触れておきたい。
鈴木軍と入れ替わりに姿を消したBULLET CLUBのリーダー、ケニー・オメガの新日本プロレスとの契約についてである。
ケニー・オメガはWWEから再三のオファーを受けていることを隠しておらず、2016年に新日本プロレスと交わしたのは1年間の契約であり、もう1年延長するか否かを選択できるオプションがついていたという。
これはケニー・オメガの契約が2017年で一旦切れ、退団の可能性が0ではないことを示している。
現在まで、ケニー・オメガの契約に関する話は聞こえてこないし、退団するという情報も無い。
だが、もしもケニー・オメガが新日本プロレスのリングから消えてしまったら。これまではプリンス・デヴィットからAJスタイルズ、AJスタイルズからケニー・オメガへという、リーダーの系譜が存在した。
しかし、現在のBULLET CLUBにケニー・オメガの後を継げるリーダー候補が見当たらない。

ここからは筆者の想像になってしまうが、ケニー・オメガ離脱となれば、BULLET CLUBは瓦解してしまうだろう。
ケニー・オメガを除いて12人を抱えるユニットが消滅するとなれば、大規模なユニット再編が必要になるかもしれないし、ポジションを失う選手が現れるかもしれない。
2016年の後半は基本的に、CHAOSとBULLET CLUBの対戦カードが多く組まれ、新日本プロレス本隊は主にLos Ingobernables de Japonと抗争関係にあった。
CHAOSのヒール色はすっかり薄れており、毛色の異なる本隊という印象が強く、BULLET CLUBが消滅してしまったら、ヒールユニットはLos Ingobernables de Japonのみになってしまう。
Los Ingobernables de Japonは現在5人構成であり、CHAOSと新日本プロレス本隊を同時に相手にすれば、ストーリーにまとまりが無くなる。
かと言ってユニットの急な増員は、そのユニットの色を濁らせてしまう可能性があり、グッズの売り上げという意味で新日本プロレスにお金の雨を降らせたLos Ingobernables de Japonを、自ら壊しにいくというのは企業として避けたい手段であるはずだ。
それを避けるために、BULLET CLUB以上に観客の怒りを買えるヒールユニット鈴木軍を投入した。
鈴木軍投入はケニー・オメガ離脱によるショックと、ユニット再編によるダメージを最小限に抑えるための保険だったのではないか。

だが、上記の想定が当たっていたとして、これらはファンには直接関係の無いことでもある。
ファンはお金を使い、時間を使い、最高のプロレスとストーリーを見せてもらえればいい。
2016年の新日本プロレスは主力選手の度重なる離脱を言い訳にはしなかった。
選手の離脱により、ぽっかりと空いた穴に他の選手が入り込み、離脱時のショックを覆す活躍を見せてくれたから、2016年の新日本プロレスは勢いを落とすどころか、加速しているようにすら見えたのだ。
裏の事情をファンに鑑みて貰い、その温情に甘えるというのはプロの仕事ではない。
であるならば、鈴木軍は早急に結果を出さなければならないと思う。

プロレスリング・ノアで活動していた時期まで含めると、鈴木みのるの不透明な内容で行った予告が実現したのは、杉浦貴の鈴木軍加入まで遡らなければならない。
以降「時限爆弾」というキーワードだけが一人歩きし、試合後のコメントでも不穏な言葉を残すだけ。
言葉を持たないプロレスラーの多いプロレスリング・ノアであれば、それでもよかったのかもしれないが、新日本プロレスには内藤哲也という、言葉を持ち、さらに発言した内容を実現してしまう選手がいる。
現在のまま比較されてしまえば、鈴木みのるは狼少年になってしまう。

繰り返しになるが、鈴木軍は錚々たるメンバーが揃っているユニットである。
そんな鈴木軍が新日本プロレスに帰還した理由が、ケニー・オメガ離脱時の保険では寂しすぎるのだ。
筆者はパンクラスism時代の鈴木みのるを生で見たことが無い。
古本屋で購入した過去のプロレス雑誌で勉強した程度の知識しか無い。
だが、プロレス復帰のきっかけとなった獣神サンダー・ライガーとのMMAマッチも、プロレス復帰戦となった成瀬昌由戦で放った綺麗なドロップキックも目にしている。
鈴木軍の始まりが、小島軍(仮)だったことも覚えている。
だからこそ、新日本プロレスへの帰還を楽しみにしていた。
今も何をしてくれるのかと楽しみにしている。
しかし同時に、大人の事情であれ、2016年から結果を残せておらず、ファンからの信頼を失ってしまうことで、ユニットとしての賞味期限が早まってきていることも感じてしまっている。

そしてここからは新日本プロレスと鈴木軍に1ファンからのお願いを書かせてほしい。

鈴木軍には新日本プロレスで早く結果を出してほしい。
ファンが乗れるストーリーが始まるだけでもいい。
オカダ・カズチカに嫌がらせをするだけのユニットで終わってほしくないのだ。
それは本当に勿体無さすぎると思うから。

この記事を書いたライター: シンタロー

コメント

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  • まぁおっしゃるとおり。
    みのるの年齢から考えれば凄いなと思う反面、バレットクラブが残るなら鈴木軍はいらないかなぁ…。

    ID:2330982 [通報]
    (2017/2/13 11:43)
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  • 結果を残すも何も、そういうbookを新日が書いているわけで
    気の毒なのは鈴木軍メンバーですね
    みのるも意味深なツイートで苦悩を表してますしね
    ハッピーエンドにこだわらず、拡がりがあるストーリーを期待します

    ID:2406925 [通報]
    (2017/2/13 13:43)
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  • どう考えても、もう終わりだろ。
    過去最高の気運を逃した。もうこれ以上のことはこの先ないだろう。
    1ヶ月は早かったけど

    ID:3321 [通報]
    (2017/2/13 15:11)
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  • 新日の指示で苦境に立たされてるのなら良い待遇でできる他の団体に移ればいいんじゃないか?
    不要とかではなく鈴木軍の人気があればいくらでも使って貰えるだろうからさ
    俺は会社に評価されない現状も含めて実力だと思うし、ロスインゴやバレクラぐらい会社に押される人気になれば良いだけだと思うけど

    ID:2132844 [通報]
    (2017/2/13 16:20)
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  • 早く結果を見せてほしい?それこそユニット違うけど「トランキーロ、あっせんなよ!」でしょうよ

    それとケニー・オメガの再契約の話だけど少なくとも『今年は』新日本の離脱はないよ
    1月26日のレスリング・オブザーバー・ラジオで、新日本プロレスと再契約する意向を明らかに(今月中旬に新しい契約を結ぶらしい)したし、ジ・エリートのYouTubeチャンネルでも話してる

    ID:2919339 [通報]
    (2017/2/13 17:30)
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  • 鈴木軍は、ノアの契約違反による離脱が本当の理由で、新日本で受けざるを得なかったんだと思います。
    本当は、鈴木軍以外のストーリーが組まれていたのに、仕方なく混ぜたために、それぞれのユニットが上手く絡めてないのでは無いでしょうか。
    僕は、バレットクラブもLIJも好きです。各チームのトップがベルトを掛けて混沌としてる状況が好きでした。
    なのでこのタイミングでの鈴木軍はちょっと痛々しいというか、考えものですね。このままだと、グダグダになりますよ。一度、バレットクラブを休ませるとか、内藤組と鈴木軍をぶつけるとか、考えて欲しいです。

    ID:2900628 [通報]
    (2017/2/13 18:17)
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  • 札幌のIWGP戦はかなりいい試合だったけど。
    勝ち負けを決めるのはブッカーだったり上の人間。
    何かが起こるってポスターで煽ってたのは会社だし。

    ちなみにケニーがもめてたのは1年契約か2年契約か。
    1年契約ということになりそうだけどね。
    「ベルトをとらせてもらえると思ってた」とケニーが言ってるようにベルト確約の状況もありそう。

    ID:2443905 [通報]
    (2017/2/13 21:39)
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  • 「保険」はさすがに考えすぎだと思う。
    むしろ上の意見の通りNOAHのゴタゴタで急遽受けざるを得なくなったというほうが説得力ある。
    G1決勝でのケニーの「そっちへは行かない」発言から半年足らずで居なくなるとは考えづらいし、
    G1から1.4までケニーは確かに過酷だったろうし海外に向けての発信という意味で功績はあげたから、休みをとるというのはそのままの意味だったと思う。

    もし鈴木軍のNOAH撤退が契約の問題だったなら、かわいそうなのは鈴木みのるだなあ……
    NOAHでの最後の時限爆弾が不発だったのが、契約が理由だったりして。

    ランスもデスペも負傷して異論な意味で早くも窮地だぞ鈴木軍

    ID:2475208 [通報]
    (2017/2/13 21:46)
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  • 共感はできないけど、理解はできる。そういう見方でそう感じるのもまた、プロレスの楽しみ方なのだろうと思います。

    個人的には、あまり裏側をどうこう考えるのはいらない気もする。自分が鈴木みのるだったとしたら、あれだけの試合をしたのに、裏事情の方にスポット当てられたら、いや試合を見てよって思うし(笑)

    それに、たしかにメインを目指す、中心を目指すのは素晴らしい事だし、叶わずに悔しいのも間違いないけど、だからといってそのポジションに行けない選手の試合だって、それはそれでひとつひとつ楽しみたいし、楽しませようとしてくれていると思いますよ。

    ID:1144401 [通報]
    (2017/2/13 22:21)
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  • ケイオスと鈴木軍のアングルじゃ共倒れしちゃいますの どっちもピークは過ぎたユニットだからね

    ID:2103858 [通報]
    (2017/2/14 22:27)
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  • 良くも悪くもコーディ次第なんだろうか

    いっその事鈴木軍とバレットクラブで解散マッチでもやったらどうか

    ID:2804232 [通報]
    (2017/2/20 5:55)
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