2017/2/10 19:28

高橋ヒロムの異常な愛情。KUSHIDAのリマッチ権を吹き飛ばしたドラゴン・リーという逸材

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高橋ヒロムの異常な愛情。KUSHIDAのリマッチ権を吹き飛ばしたドラゴン・リーという逸材
4.8
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2017年1月5日の後楽園ホール大会。
第5試合で内藤哲也&高橋ヒロムvsマイケル・エルガン&KUSHIDAというカードが組まれていた。
1月4日の東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王座を防衛した内藤哲也に対して挑戦表明したマイケル・エルガンと、IWGPジュニアヘビー級王座を奪われたKUSHIDAが、それぞれの王者と相対する。
筆者は2つの選手権試合へ向けた前哨戦という見方しかできていなかった。

内藤哲也と高橋ヒロムによるLos Ingobernables de Japon特有の連携に苦しむマイケル・エルガンとKUSHIDAであったが、2人を救ったのは高橋ヒロムのCMLL遠征時代のライバル、ドラゴン・リーであった。
高橋ヒロムへの挑戦表明を行うためだけに遠路遥々メキシコからやってきたドラゴン・リーのパフォーマンスは凄まじく、これまで幾度となく行われてきた新王者と前王者のリマッチなど、頭の中から吹き飛ばされてしまった。

高橋ヒロムとドラゴン・リーの試合と言えば、FANTASTICA MANIA 2016の後楽園ホール大会において、当時CMLLでカマイタチを名乗っていた高橋ヒロムがドラゴン・リーを襲撃。
翌日にドラゴン・リーの所持していたCMLL世界スーパーライト級王座を賭けて対戦し、この時は高橋ヒロムが勝利を収めている。
考えてみれば、今回ドラゴン・リーは高橋ヒロムへの挑戦表明を行うためだけに来日し、高橋ヒロムもドラゴン・リーとタイトルマッチを行うためだけにメキシコから帰国したのだ。
互いに対する愛情にも似たライバル意識が無ければ、飛行機で10時間以上かけて海を越えるなどできないはずだ。

ここで少しドラゴン・リーについて書いておきたい。
現在のドラゴン・リーは2代目のドラゴン・リーであり、初代ドラゴン・リーは現在2代目ミスティコとしてCMLLの看板選手となっている。
FANTASTICA MANIAにもレギュラーで参戦しているからファンとしても馴染みの深い選手だと思う。
そして、この2代目ミスティコはドラゴン・リーの実の兄。
兄弟の間でドラゴン・リーのマスクと名前は受け継がれたのだ。
そして、2代目ドラゴン・リーと2代目ミスティコの兄が、本家Los Ingobernablesのリーダーであるルーシュだと言うのだから、恐ろしいプロレス一族であると驚かされる。

2016年1月24日に行われた上記のカマイタチvsドラゴン・リーの試合を目にした時、筆者は衝撃を受けた。
キャリア5年半の高橋ヒロムの試合巧者ぶりにも驚かされたが、ドラゴン・リーは当時20歳の若者で、キャリアもたったの2年だったのである。
そんな若手の2人が後楽園ホールの観客を熱狂させた。
とんでもない選手が新日本プロレスとCMLLに所属しているものだと感心させられたことをよく覚えている。
そして、やはりというべきか高橋ヒロムにとってドラゴン・リーは特別な存在で、2人でしか見せられない試合、2人でしか作り上げられない作品があると感じているのだと思う。

高橋ヒロムという男は、感情の起伏が非常に激しいキャラクターだ。
怒りも、喜びも、自身の感情を大袈裟という言葉では足りないほど表現して見せる。
今、日本のメジャーシーンで狂気を感じさせるのは飯伏幸太であるが、試合中のふとしたシーンでキレる飯伏幸太と異なり、高橋ヒロムは入場、試合中、試合後のコメントブースまでそのキャラクターを貫いている。
そんな姿を見慣れたはずであったのに、2017年の2月5日に北海きたえーるでの試合後、ドラゴン・リーとの再会を喜ぶコメントを発しながら涙を流す姿を見て、呆気にとられてしまった。
試合に勝利して涙を流したプロレスラーは多い。試合に敗北して涙を流したプロレスラーも知っている。
だが、特定の相手との試合が決まっただけで涙を流したプロレスラーを筆者は知らない。
まるで長年離れ離れになっていた最愛の人と再会するかのように。

若干21歳のドラゴン・リーという選手は、新日本プロレスのジュニア戦線のトップに躍り出た、高橋ヒロムをここまで喜ばせる逸材なのである。
約1年前に行われた試合が高評価であったから、その試合内容を超えてほしいと思われていることは、当事者の2人が一番わかっているはずだ。そして前回の試合を超える自信もあるのだろう。

2月11日、エディオンアリーナ大阪大会まであと数日。思いきり期待して待ちたいと思う。

この記事を書いたライター: シンタロー

コメント

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  • 新日の記事はほとんどコメントがつかないのな。(笑)

    ID:2940698 [通報]
    (2017/2/10 20:25)
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  • なんかほざいてる奴は置いといてぇ…。いよいよ明日!去年の後楽園でのタイトルマッチは凄まじかったですから今回も期待しちゃいます。メキシコではライバルであり試合を通してお互いが成長してきた…何て言うか『対角線にいるパートナー』っていうのかな?ただ、ヒロムが夢をもち戻るべき家が新日本だったから離れることは必然。それが再会、しかもビッグマッチでのタイトルマッチなんだから嬉しいんじゃないかな。とにかく明日が楽しみです。

    ID:5984 [通報]
    (2017/2/10 21:43)
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  • ヒロムのキャラに最初はこんな感じかってぐらいしか興味なかったけど、この前の狂愛ぶりを見たら爆笑しながらワクワクしてきた。ドラゴン・リーのレベルの高さも半端ないし、ジュニアの初防衛で思いっきりファンに魅せ付けて王者の風格を出して行って欲しい。

    ID:2132844 [通報]
    (2017/2/11 0:59)
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  • こんなに相思相愛なライバルも今珍しいですね。それが試合に現れてるし、お互い愛情があって感謝もしてるうえで本気で殴り合ってるからプロレスって面白いなと思います。

    ID:2947512 [通報]
    (2017/2/11 13:32)
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  • 観てきました!素晴らしい試合でした。もう何が飛び出すかわからない魂の削りあいのような試合…メインでもおかしくないような試合でした。あれだけ高難易度の技を出し合えるのもお互い信頼出来てるからでしょうね。いや、まったくもって目の当たりに出来たことを幸せに思います。
    先月の某団体のJr.のタイトルマッチもよかったけど比べたら失礼なぐらいレベルの高い試合でした。そりゃ、新日本が一人勝ち言われるはずです。

    ID:5984 [通報]
    (2017/2/11 22:54)
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  • いまのヘビーはフリーみたいな感じになってしまっているから、ジュニアみたいにわかりやすいくくりっていうのも時には面白さに繋がると思います。このままどんどん盛り上げて、なんなら逆にヘビーの選手に、身体絞ってジュニアに挑んで来い!くらいにカマしてくれたら面白いのにな。

    ID:1144401 [通報]
    (2017/2/11 23:48)
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  • でも、危ない。こういうのどこかで歯止めかけて欲しいし、そういう事を言うファンも排除しないでくださいね。某団体のようにならないように。

    ID:2556488 [通報]
    (2017/2/12 3:16)
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  • ヒロムvsリー戦は、かつてのノアを思い出される様な試合でした。
    ひたすら走って跳んで、点でエグいムーブを披露し合ってるだけで、派手だけど、不穏。
    当然、長続きするスタイルじゃないので、あまりジュニアの展望が開けた様には感じられませんでした。残念ながら。
    大味な試合は目が慣れてしまうと淡白だし、それを越えようと、更に身体を削った刺激的なムーブを追求されても、行き着く先はあまり幸福なものにはならないでしょう。ノアがまさにそうでしたよね。
    エグい事をしなくても名勝負を作る事は充分可能だし、そういう試合の作り方を時間を掛けて覚えないと、ジュニアの本当の復興は無いと思います。

    ID:2787900 [通報]
    (2017/2/12 19:33)
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  • 記事とは関係ないけど

    今のヒロムには期待せざるを得ない
    個人的に早くベビーターンしてヘビー転向してG1取ってほしい

    応援してます

    ID:2804232 [通報]
    (2017/2/12 20:27)
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  • 昨年1月のファンタスティカマニアでのカマイタチvsドラゴン・リーの試合は2016年のベストバウトの候補に上がっていたというし、ほぼ試合内容だけでファンの心を掴んだ試合だったと思う。

    今後もドラゴン・リーのスポット参戦は何年かにわたってあるんじゃないか

    ID:2475208 [通報]
    (2017/2/13 16:05)
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