2016/11/7 9:49

「”いちプレーヤー”として」⇔「”団体のエース”として」 中島安里紗の選択

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「”いちプレーヤー”として」⇔「”団体のエース”として」 中島安里紗の選択
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今年もあと2か月を切り、プロレス界も様々なところで慌ただしく動きを見せていますが、こちらの話題もなかなかに議論を呼んでいるような気がしています。
3日のJWP女子プロレス後楽園ホール大会でメインのJWP無差別級選手権試合に勝利し、木村響子選手からベルトを奪還した中島安里紗選手が、12月28日の後楽園ホール大会を最後に退団することを発表。JWPの絶対エースであり、現世代の女子プロレスを創り上げている一人である中島選手の退団、またその発言に色々と考えさせられるところがありました。

王者・木村選手の要求によりドレスアップ・ワイルドファイト、所謂ストリートファイトルールとなったタイトルマッチに勝利、ベルトを取り戻し「私はJWPが大好きだ」と叫んだ後、
「トップとして、エースとしてここまでやってきたことに誇りを持っているし、本当に最高の時間でした。でも私は、もっともっと、まだまだ上を見てみたい。」
という言葉とともに退団を発表。割愛させていただきますがバックステージコメントではその理由や思いをさらに踏み込んで語っています。
突然の退団発表とベルトを獲った直後とは思えないようなその価値まで否定してしまうようにも受け取れる言葉に、ファンの賛否両論はおろかこの日の対戦相手で引退間際にしてやっと掴んだ古巣・JWPのシングル王座を手放してしまった直後の木村選手もTwitterで不快感を露わにしていました。

今年1年を通じて、女子プロレス界を巻き込んで様々な動きを見せてきた中島選手。
1月のOZアカデミー新宿FACE大会では、昨年末のJWP後楽園大会で加入した正危軍の一員としてデビュー。3月に脱退し4月に尾崎魔弓選手からJWP無差別のベルトを取り戻すまで他の所属選手とは一線を画したスタンス、強烈にはっぱをかけるような言動でJWPの団体内にも刺激が走りました。
それと並行してアイスリボンの藤本つかさ選手とのタッグ・ベストフレンズとしても昨年から保持しているJWP認定タッグとデイリースポーツ認定女子タッグ、そしてインターナショナルリボンタッグのタッグ三冠王者として盤石の強さのもと君臨。両団体の王座とも今は失ってしまいましたが、「一体誰がベストフレンズを止めるんだ?」という大きなテーマが常にタッグ戦線では渦巻いていました。

他にもアメリカ遠征など本当に多方面での活躍が目立っていましたが、中島選手個人としての戦いの中で、あるいは一番大きく求めていたものであったかもしれないのが、SEAdLINNNGでの高橋奈七永選手、世志琥選手との戦いです。
世志琥選手とは10月16日の新宿FACE大会でシングルが実現。フルタイムギリギリの29分15秒にまで及び白熱したまさに激闘となりながらも勝利しています。これであとは大将首だけという状況ではありますが、奈七永選手的にはすぐに「よし、やってやる」とはならないのか、そういった展開は見えてきていません。
「高橋奈七永と戦いたい」という、その一心でレギュラー参戦しながらも未だにシングルでの対決が実現せず。奈七永選手にとっては他にやりたい相手や団体・プロモーションとして必要な戦いもあり、といったところが理由としてあることと思いますが、このあたりのもどかしさに中島選手の一プレーヤーとしてもっと高みを目指したいという思いが見え隠れし、今回の退団や発言にも通じてくるところがあるのでしょうか。
もちろん団体を去るという決断は、何か一つの理由だけでなく様々な面から総合的に考えて下したものであると思います。ですが先のように何か自分の追い求めるものと現状との距離にフラストレーションが溜まっているような印象に映る場面が多かった中島選手だけに、今回の発表を受けてそのようなことが最初に思い浮かびました。


他にもJWPとしては、小柄な体格ながらも逆にそれを活かしたファイトと気の強さで期待が大きかったラビット美兎選手、かつて「須佐えり」としてスターダムで活動し、低脳髄液圧症候群で長期欠場をしていた瑛凛選手が引退とネガティブなニュースが一気に飛び込んできています。
ですが、そんな中でも、残った選手・戦いの中で一つ面白いことになってきているのが、藤ヶ崎矢子選手に他なりません。
後楽園では「次世代アイドルWAR」と銘打たれ、白姫美叶選手をパートナーに夏すみれ選手・雪妃真矢選手と対戦、と容姿端麗な3選手とともにリング上に並び立ったこの日の矢子選手。キャリア的には同期にあたるWAVEの夏選手と「どちらが可愛いか?」という抗争を展開していましたが、その夏選手から直接3カウントを奪い、「これからは後輩だろうが先輩だろうが全員可愛いと思ってるヤツらつぶしてやるよ!」と高らかに宣言。
”ビジュアルハンター”として覚醒しようかという状況に、次は誰に照準を定めるのかというポイントはもちろんながら、あの里村明衣子選手にまで「最近、JWPの藤ヶ崎矢子選手が面白い」とつぶやかせてしまうほど団体を超えて話題の火が完全に着火しています。
この表現は適切かどうか分かりませんが、ある意味「女の闘い」の原点をも感じさせるこのテーマのもとに、矢子選手はじめ団体内外の若い力が一気に爆発してしまうような非常に楽しみな話題を最後にしたためておきたいと思います。

これまでもその歴史の中で幾多の選手がそのリングを去りながらも、他のリングで今でも活躍している選手もおり、絶えず新人選手がデビューして現存する最古の老舗団体としてその座を守り続けているJWP女子プロレス。今回の出来事もそのような未来に繋がっていくことを願いつつ、それぞれの次なる戦いという部分にも注目していきたいと思います。

この記事を書いたライター: Dr.マゼンダ

コメント

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  • もう今以上に女子プロレスの市場は伸びないんだろうか?世間どころかプロレス村にも響かないというか、面白いことたくさんあるのに、全く届いていないのが哀しいですよね。

    ID:2073673 [通報]
    (2016/11/7 18:51)
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  • 女子プロレスは男子にない面白さがあるんですが、上の人の言うように悲しいけど中々浸透してないのが…。試合も凄いのがあるんですが…団体違うけど前回のスターダムの大阪大会とかタイトルマッチやリーグ戦でなかったけど凄かった。技もしなやかさや華麗さは男子にはないし。同じになるけど岩谷の二段式ドラゴンのブリッジは男子にはない。
    なんかが切っ掛けでメディアで紹介されれば…。

    ID:5984 [通報]
    (2016/11/7 21:15)
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  • 女子プロはゲス過ぎる人間が多すぎるからもぅ無理でしょ。すぐ色気走るし。胸くそ悪すぎる。全盛期はそれなりに良かったけど。今見渡しても不倫だの虐めだの嫉妬だの下らなすぎる。真剣にプロレスしてる女子レスラーは可哀想だね。レスラーになったのなら真面目に強さやお客さんを惹き付ける闘いを見せてほしい。色気で売りたいならAVでもでてろ

    ID:126731 [通報]
    (2016/11/8 1:11)
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  • そろそろメジャーと言われてた3団体も、本格的に男女関係なく試合見せればいいのにと思う。
    NXTなんかでKENTAやASUKAが1枚のチケットで見れるんだから、すごくいいよ。

    WWE,NXTみたいにやってほしい。

    女子だけっていうのはもう無理だよ。

    ID:2209514 [通報]
    (2016/11/8 2:29)
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  • 話の内容が全体的にプロレスサークルレベルに見える。ベルトとってレベル低いんで辞めますって、言う方も言わせてる方もプロのやり方じゃないでしょ。きっちり場と辞める流れ作ろうよ。ガチンコって聞こえは良いけどプロとしてやること放棄してる気がするよ。

    ID:1091830 [通報]
    (2016/11/8 16:31)
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