2016/10/29 19:55

唯一にして最大の癒し!?「ゴングキッズ」から読み解くドラゴンゲート

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唯一にして最大の癒し!?「ゴングキッズ」から読み解くドラゴンゲート
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流れる水でももう少し落ち着くというくらい常に激しく目まぐるしく戦いの絵巻が綴られていくドラゴンゲートマット。今年も後半に差し掛かっていろいろと騒がしいことになってきていますが、そのドラゴンゲートにおいて一番の癒しと言いますか、皆が笑顔になれるひと時といえば、第1試合の前に必ず行われる儀式・「ゴングキッズ」です。

CIMA選手の軽妙な挨拶からすぐ後の第1試合やその日の注目試合に登場するOVER GENERATIONの選手にマイクが渡り、ゴングを鳴らしてくれるちびっ子を募集するゴングキッズの儀式もドラゴンゲートの興行のオープニングとしてはもうお馴染みになってきました。
ただお子さんを指名して軽くお話をするだけで、サーッと展開していく一連の流れに見えますが、相手はその子供さんとあってなかなか一筋縄ではいかないのがこの「ゴングキッズ」の大きな見どころの一つ。
百戦錬磨のCIMA選手などはこのようなシチュエーションにはある意味つきもののような、大げさに言うとハプニング的に破綻をきたしてしまうような瞬間が一切なく、どんな子供さんやどんな状況でもさりげないフォローを入れながら最後までいつものペースを崩さずに進行する様子で、もはや芸術の域に達しています。
ですが、そのCIMA選手による進行も最近ではそんなに見られなくなっています。ここからがOVER GENERATIONというユニットならではというところで、単なるお楽しみやお子さんとの交流に留まらず、山村・石田両選手をはじめとする若手選手にとっては「喋り」や「会場の空気の掴み方」「お客さんとのコミュニケーション」「リング上で様々な事態にも対応できるメンタル」を鍛える重要な場にもなっており、やる度にそのあたりも板についてきた感じがしてきました。
ついこの間まで最若手だった彼ら二選手も後輩、しかも有望な新人三選手がデビューし、手本を示す立場になりましたが、リング上でのファイト同様一歩一歩着実に成長しているのが感じられます。

ゴングキッズでの一番盛り上がるポイントと言えば、指名されてリングに上がったお子さんが「好きな選手は誰ですか?」という問いにどう答えるか、になります。
空気を読んでくれるちびっ子から素直に自分の好きな選手を答えるお子さん、出オチのように見た目からOVER GENERATION以外のユニットと分かってしまう子とまさに様々。よく名前が出るのはYAMATO選手、キッド選手といったあたりですが、その時々で活躍している選手の名前が挙がることも多く、そこはやはりリング上の勢力図がダイレクトに反映されます。
しかし、偶に意外な選手の名前が出たりすると「こういうところが子供の心に響くのかな・・・」と思わず考えてしまったりなどして、意外と興味深く毎回観させてもらっています。
また、当の名前を呼ばれた側の選手も、ちょうどその第1試合で対戦相手として登場した堀口選手はしっかりとリアクションを返してあげたり、土井選手が第1試合から2時間程経過したセミファイナルという試合順で出てきたにも関わらずしっかりと席まで歩み寄って応えるほどの律儀さまで見せた時は、先に挙げた要素ではないですが「よく見てるなあ~」と感心してしまいました。

デビュー時から明らかな喋りの才能が見てとれ、ゴングキッズの進行でも若手らしからぬ滑らかなトークを披露していたエル・リンダマン選手がOVER GENERATIONを脱退、紆余曲折を経た後VerserKに加入しました。支持を得られなかった不満を直接ファンにぶつけ、実力主義の鷹木・T-Hawk両選手とともにユニット全体が超現実主義的な方向にシフトしています。
つい先日まではスタイリッシュなヒールの筆頭・YAMATO選手やこれ以上なく分かりやすいキャラクターの土井選手などが名前を呼ばれることがあり、意外と「ゴングキッズの好きな選手」常連だったVerserK。しかし半年前にYAMATO選手、先日には土井選手まで追放された今では子供たちの口から他の極悪軍団メンバーの名前が聞かれることも殆どなく、リング上での振る舞いなどと同じようにここからもヒールとしての色合いが変わっていることが感じられます。


深読みしすぎかもしれませんが、このように単なる前説やアトラクション以上に選手の皆さんには得られるものもあり、リング上の情勢もはっきりと映し出し、観ている私たちにも改めてプロレスについて考えるヒントをもくれるというのはまさに子供の純粋な心によるものといったところでしょうか。
これからもより多くの子供たちがドラゴンゲートを好きになってくれるように願いながら、第1試合の開始のゴングを心に響かせて楽しんでいきたいな、と思っています。

この記事を書いたライター: Dr.マゼンダ

コメント

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  • デビューしたばっかの時から客相手にしたマイクの練習出来るってのは経験として大きいですねえ
    ドラゲー内だと喋れない扱いされがちな鷹木も他団体と比べると話せる方だし団体としてそういう機会作ってるのがいいんでしょうね
    キャリア積んでから練習するわけにも行かない分個人の才能頼りだったのをある程度までカバー出来るよう他団体も工夫して欲しいです

    ID:2772 [通報]
    (2016/10/29 20:17)
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  • Eita神

    ID:1754965 [通報]
    (2016/11/6 17:03)
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