2016/10/12 16:09

手負いのTHE WRESTLER 「戦いに取り憑かれた男・柴田勝頼」に取り憑かれた男たち

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手負いのTHE WRESTLER 「戦いに取り憑かれた男・柴田勝頼」に取り憑かれた男たち
4.4
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新日本プロレス・秋の両国国技館大会「KING OF PRO-WRESTLING」で行われたNEVER無差別級選手権は、前回の大田区大会でのボビー・フィッシュ選手との防衛戦で胸椎の負傷が悪化し、「ぶっつけ」での出場となった柴田勝頼選手がカイル・オライリー選手をまたしても壮絶な死闘の末に下し、3度目の防衛に成功しました。

このところ柴田選手の試合を見るたびに思うのですが、どうして柴田勝頼はあそこまで戦えるのでしょう。
先シリーズの青森大会から胸椎の負傷により欠場、大田区でのフィッシュ選手との防衛戦は強行出場し勝利を収めたもののそこから後の試合も全て欠場し、単なるぶっつけ本番というだけでなくタイトルマッチが2試合連続になるという非常に厳しいシチュエーションで臨む今回の両国決戦でした。
しかも胸椎だけでなく日頃から状態が良くない感のある肩や肘、さらに最近は膝にもテーピングが見られ、本当に満身創痍、どんどんコンディションは悪くなる一方。それも今年の1月から今回で9戦、8月のラスベガスでのROH TV選手権を含めれば月に1回のタイトルマッチの上にG1 CLIMAX等を加えると恐らくタイトルマッチ、シングルマッチの数がずば抜けて多い驚異的なスケジュールをこなしていれば至極当然です。
夏頃からファンの皆さんも声に出していた「柴田酷使し過ぎ」という声もいよいよ大きなものになってきています。私もその中の一人で、G1前の岩手大会で組まれたあたりから「ちょっと多すぎないか・・・?」と思い、ラスベガスでの「DEATH BEFORE DISHONOR」2デイズの頃には「まだやるの・・・?」という感じで完全に不安に変わっていました。

しかし、それでも柴田選手はリングに上がり、その時にできる最大限のファイトを常に見せ、並み居る相手をマットに沈め続けています。
どんなに厳しいスケジュールの中でも、一つの試合にも穴を開けることを良しとしない、むしろ一つの試合でも自分がそこにいないことに不安や苛立ちを感じるというのがプロレスラーの性です。柴田選手は特にその気持ちが強く、ここでも「ザ・レスラー」と言われるだけあります。
ここが我々観ている側もどういう立場で見ればいいのか非常に難しいところですが、怪我をしているからと思って「休め」と言うことは簡単ですが、レスラーの方々からすると「休むこと=リング上から置いて行かれること」という意識が強く、「リングに上がりながら治す」という選択を取りがちで、そのまま状態が良くなっていけば確かにそれがベストな経過です。
また、柴田選手の場合勝ち続けているということが一番リングから離れられない理由かもしれません。今回などは「そろそろヤバいんじゃないか・・・?」という見方もできましたが、それでも最後にリングに立っていたのは柴田選手でした。

そして、オライリー選手を下したその柴田選手の前に現れたのは「やはり」という感じの潮崎豪選手でした。
9月1日の「LION’S GATE PROJECT3」以来、いつ再度向かい合うかが待たれていた潮崎選手、この日の第3試合をきっちり勝利して柴田選手の前に立ちました。が、「これがドームだったら少し間隔が開けられるな・・・」と思った矢先の、まさかのEVIL選手による襲撃です。その結果、まずは潮崎選手とプロレスリング・ノアの10.23横浜文体大会でノンタイトル戦、EVIL選手との防衛戦を11.5大阪でというスケジュールになりました。これで年内は11か月連続11回目のタイトルマッチが決定です。
もちろん体の方は心配が絶えないのですが、EVIL選手・潮崎選手ともにベルトを懸けて観たい相手であることは間違いありませんし、ここまできたら柴田選手にはこのまま突き進んでほしいと思います。何か矛盾するところもありますが、今の柴田選手がここまで人の心に訴えるものをリング上で表現できる、そのバックボーンの一つに「手負い」というピースが語弊を恐れずに言うと入ってしまっているとも思うのです。

柴田選手がプロレスに・戦いに取り憑かれているというのはこれまでも語られ、柴田選手の戦いぶりを見ればまさにその一言が十二分に理解できます。ですがここまでくるとその柴田選手に少しでも触れた選手は皆柴田選手との戦いに取り憑かれるのでしょうか。ベルト云々以上にここまで純粋に対戦相手に恵まれるチャンピオンというのもなかなか貴重です。そして、そのために自らの体を削ってしまいながらも次々とその相手を破り、それに魅せられてまた次の対戦相手が・・・、とまだまだそのサイクルが止まることもありません。
暫く、恐らくはドームまで見えている次なる戦いを何とか無事に突破してくれることを願いながら、その時その時に完全燃焼するという柴田選手のスタンスと同様に常にその時その時の柴田選手の戦いをこれからも集中して目に焼き付けていきたいと思います。

この記事を書いたライター: Dr.マゼンダ

コメント

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  • カイル・オライリーとの試合後は、内容が良かっただけに余韻に浸っていたかった。

    ノンタイトルで負傷中の柴田引っ張り出して、オライリー戦以上のもの見せてくれないとファンは納得できないよ?
    ノアの観客動員のために、怪我を悪化させて欲しくない。
    まぁ潮崎が日本にいてそんな試合作る力があったら、全日行く前に新日に呼ばれてただろうけどね。

    ID:2006573 [通報]
    (2016/10/12 16:47)
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  • 役者が不足すれば自ずとトップ選手にかかる負担は増えていく。その上他団体の面倒まで見させるのは可哀想だと思うね。それもあちらさんに伺ってまで。

    ID:1091830 [通報]
    (2016/10/12 19:23)
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  • 外さんよ!
    柴田を少し休ませてやれよ。
    取り返しの付かない怪我になってしまうよ。

    ID:523557 [通報]
    (2016/10/12 20:33)
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  • IWGPヘビーは極端に減らしてNEVERは過多…。
    なんか変ですよね?
    チャンピオンによって負担が違い過ぎませんか?
    だからオカダは過保護に見えちゃうんだよな〜。

    ID:2008564 [通報]
    (2016/10/12 21:40)
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  • 内藤柴田の扱いに反してオカダは過保護だよねえ
    団体のトップなのに、内藤柴田の方が身削って頑張ってる
    PRとか頑張ってるってのは言い訳にならない

    ID:929982 [通報]
    (2016/10/13 2:52)
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  • 棚橋がチャンピオンの時も毎月防衛戦でしたね。
    あの時はベルトが1つでしたけども、棚橋の負担はかなり大きいものでした。
    今の柴田も近いくらいのものを感じます。
    オカダも毎月防衛戦をやって負担を一身に背負う姿を見せないと本物のチャンピオンになれないよ。

    ID:2013354 [通報]
    (2016/10/13 9:36)
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