2016/3/8 19:59

無我とはなんぞや 3月13日、「無我」復活【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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無我とはなんぞや 3月13日、「無我」復活【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
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2016年3月13日、「無我」のプロレスブランド名が約9年ぶりに蘇ります。西村修プロデュース「花鳥風月・無我伝承」、東京タワースタジオ大会。はじまりは2015年12月13日、シアタープロレス花鳥風月・東京タワースタジオ。最高顧問に就任した西村修選手は松本崇寿戦を終えるとおもむろにマイクを取ったのでした。

「一言。一言だけ言わせてください。(中略)1990年代のプロレスと言えば、長州政権全盛の時代でありました。その当時、その思想と対峙する如く、わたくしと、わたくしの師匠、藤波さんが中心となって作ったのが、1800年代の伝統あるプロレスをよみがえらせようという『無我』というコンセプトでございます。1800年代のプロレスというのは、プロレスの父、力道山が持ってきた伝統ある戦法、戦術のプロレスであります。もしかしたら、このコンセプトは今の時代とマッチしないかもしれない。しかし新日本的プロレスが全盛期を迎える今の時代、何らかの形で継承してゆかねばならないと思います。そこで3月13日。ここと同じ会場。東京タワースタジオで『無我』を行うことが決定いたしました。どんなコンセプトに合う大物が来るのかわかりませんが、皆様宜しくお願い致します」
では「無我」とはなんなのか。ちょっと早足で振り返ってみましょう。元はといえば1995年。藤波辰爾選手がプロレス原点回帰を示した新日本プロレスにおけるスピンオフ大会でした。

1995年10月29日、大阪・ATCホール「無我旗揚げ戦 時間よ止まれ」
■ダレン・マロニスvsチャイルトン・ジェンキンス
■西村修vsシェーン・リスビー
■藤波辰爾vsタリー・ブランチャード
無名でもテクニックがあれば人の心を震わせられる。プロレスの本道は大技による飾りつけでなく、地味でも理に適ったレスリング道。新日本プロレスの当時の若手を巻き込みながら、学びの場と立ち返りの場として独自の輪を形成していきますが、新日本のエンターテインメント志向へ向かうとともに、やがて「無我ワールド・プロレスリング」として独立。その無我ブランドも藤波・西村両選手の意見の食い違いにより、2007年12月13日、後楽園ホール「FINAL MUGA~飛龍継承」をもって途絶えてしまったのでした。

棚橋弘至選手に影響を与え、東京愚連隊・MAZADA(正田和彦)選手を生み、ベテランの熟練技に光を与え、誰や! という選手を呼びまくった無我。2016年、西村修選手を復活させる「無我」はいかなる「無我」を見せてくれるのでしょうか。一部カードはすでに発表されています。

■西村修&ヒロ斉藤vs鈴木秀樹&GENTARO
ディス・イズ・クラシックレスリング。例えれば20世紀無我対21世紀をけん引する無我。堪能したい、息もつかせぬ絹糸のようなオールドスタイル。
■勝村周一朗&佐々木貴vs矢郷良明&ジョシュ・オブライエン
花鳥風月、ダムズのトップが、VKFでオールドスクールを体現してきたモンキー・ビジネス・スーパースターズと対戦。なお、矢郷さんはこのタイミングで無我入団。早くも無我ピンチ説がささやかれる。
■佐藤光留vs服部健太
ハードヒット師弟対決が無我で実現となり初対戦。現代によみがえる仲野信市vs夢ファクトリー。
■高岩竜一&和田城功vs山本裕次郎&岡田剛史
マグマの遺伝子vsグラップリング出身プロレスラー。ふたを開けなきゃ試合展開がわからない。これは無我なのか。でも無我なのです。
■伊藤崇文vs梅沢菊次郎
ゴッチイズム直系パンクラシストvs谷津イズムを持つたたき上げのドインディレスラー。無我を飛び越えた無限の対決。
■江利川祐&三尾祥久vs篠宮敏久&住吉久二夫
花鳥風月若手トーナメントから抜擢された4選手によるオープニング無我。あの日のガムシャラなヤングライオンに迫れるか。
■宮本和志vs松本崇寿
お前、無我じゃないだろ、という思いっきりな筋肉戦士・宮本選手が、ハードヒット・ネクストコンテンダーズ優勝のブラジリアン柔術戦士と対戦。無我とはなんなのかを考える壮大な無我。

しかしかつての無我に来日した無名のガイジン戦士、インディー戦士がそうであったように、先入観を捨て我(われ)を無に。各レスラーも地の引き出しを開けられるのが、無我の大きなコンセプト。どんな流れもさかのぼれば、神の大河へとたどり着きます。

え、生バンドも入れるんですか!? ヨーロッパにおいては酒場で行われることも多かったプロレスリング。あらためて始める西村無我は、もはや歴史を踏まえすぎて無我繚乱。

3月13日、西村修プロデュース「花鳥風月・無我伝承」。プロレスブームと言われる今だからこそ。東京タワーのおひざ元、赤羽橋・東京タワースタジオで、原点回帰のその息づきと音。いざ体感だ!

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この記事を書いたライター: 漁師JJ

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