2016/2/26 9:26

追求人・飯伏幸太

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追求人・飯伏幸太
3.8
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頸椎椎間板ヘルニアで長期欠場中の飯伏幸太が、所属していたDDT及び新日本プロレスとの契約を解除。
怪しさ満点の新団体、飯伏プロレス研究所の所属選手となることが発表された。
業界初の二団体所属発表から欠場に入るまで約2年。DDTは基本的に全試合、新日本はビッグマッチを中心にスポット参戦という形で試合を行っていた飯伏だが、両団体の試合が重なり、ダブルヘッダーとなることもあったという。
飯伏個人の無茶とはまた違う無茶が要求されたこの2年間、本人はかなり大変だったことだろう。
HARASHIMAが「飯伏の弱点はコンディション、コンディションがいい時が少ない」と発言したことがあったが、このハードスケジュールもその一因であることは否定のしようもない。
今回の契約解除・新団体の設立により、飯伏はスケジュールを自分で管理できるようになった。
言い方は悪いが試合を選別するのも長くプロレスを続けるのには必要なことだ。すでに膝を始めとして全身がぼろぼろな武藤敬司も、現在は出場数を減らし、負担を軽減させながら現役を続けている。
他ならぬ飯伏本人が決めた道、しかもその道がなんだか怪しいとなれば、飯伏ファンとしてはぜひ応援したい。

筆者が飯伏幸太を知ったのは、2012年ごろ。その頃はハマりたての新日本プロレスを、レンタルDVDで観て勉強していた。
新日本プロレス激闘録2009のDVDに、その年BEST OF THE SUPER JR.初出場となった飯伏の映像もあった。
とんでもなく驚いた。こんな凄まじいハイフライヤーがどこから出てきたのだろう、と。
後日DDT好きの友人にDDTでのゴールデンラヴァーズの試合を見せてもらい、そこでDDTという団体とそこのエース、飯伏幸太を認知するに至った。
それから過去の映像をどんどん追い続け、やがてリアルタイムでの展開に追いつき両国での生観戦を決意した時。
飯伏幸太の新日本兼任所属と、両国大会への参戦が発表されたのだった。
その当時は確かに熱狂するほどうれしかった。
しかしハードスケジュールで消耗していく飯伏を見るたびに、ある言葉が頭をよぎった。
「飯伏幸太、新日本プロレス完全移籍」
飯伏の新団体設立を応援こそするものの、今でも筆者は飯伏にとって一番長く、いい環境でプロレスを続ける道は新日本への完全移籍だと考えている。
確かに新日本ではDDTのようなハチャメチャな試合や路上、あらゆる場所のプロレスはできないかもしれない。
しかし飯伏ももう33歳。肉体的にはそろそろピークだ。
ハチャメチャなまでの試合は若さゆえの無謀と回復力があってこそ。やはり飯伏ほどの逸材には新日本にいて、その柱になってほしいというのが正直なところ。

そして今回の退団で一番ショックを受けているのはやっぱりケニー・オメガではないだろうか。
飯伏を愛する人とまで称し、彼のいるところに行きたいと言って新日本移籍、ヒール化、ヘビー転向を成し遂げ、ついには飯伏も成し得なかった中邑真輔、棚橋弘至からのピンフォールまで奪ったケニー。長岡大会でのインターコンチネンタル王座決定戦の相手を飯伏を予想する声も多く、筆者も新日本での飯伏vsケニーを楽しみにしていた一人だ。
AJに敗れた飯伏を涙ながらに見つめ、インターコンチ奪取の時には封印していた日本語を少しだけ解禁して涙を誘ったケニーも、間違いなくヘビー級での飯伏戦を意識していたことだろう。
誰よりも飯伏の復帰を待ち望んでいたのはケニーだとも思う。
その矢先の退団劇である。ことごとく自分の前から去っていく飯伏に、ケニーは何を思うのか。
もちろん飯伏と新日本の縁が切れたわけではなく、タイミングが合えば出場したいと本人も語っていたが、今回の退団によって対戦が遅れることはあれど早まることはないだろう。
二人がリング上で再び向い合うその時が、「遅すぎた」と言われることのないように。それが筆者の切な願いである。

とにもかくにも、飯伏は「これまでにないプロレスの可能性を追求する」ために退団を決意し飯伏プロレス研究所を立ち上げた。
Twitterには何やら怪しい人形とのトレーニング風景動画が投稿されており、今度は何をやらかすつもりなんだろうとわくわくさせてくれる。
プロレス追求人・飯伏幸太。
彼の今後の活躍と発展、そしていつかケニーとの再戦を願って。

この記事を書いたライター: 逢坂鈴汰

コメント

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  • かなりのプレッシャーやったみたいですね。けど、これでコンディション調えながら試合できれば。あと、ほとんどフリーみたいな立場やから色んなインディーの団体に上がってほしいです。新日本とも切れたわけやないからいつかはケニーと…G1とか。とにかく無事に怪我が治って良かった。

    ID:5984 [通報]
    (2016/2/26 13:57)
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  • 新日本に完全移籍してほしいなんて書いてると逢坂さんは飯伏ファンなんじゃなく、新日本ファンなんでしょと思いますよ笑
    その気持ちもわかりますけどね。やっぱり贔屓の団体にはいい選手に上がってほしいですから。でもその考えがある限り純粋な飯伏ファンとは呼べないでしょう。本当の飯伏ファンは今回の事は大歓迎でしょうしね。

    逢坂さんも言うようにケニーがIWGPインターコンチを巻き、飯伏との対戦への期待感が出てきた中でのことでしたがケニーがベルト巻いて飯伏の復帰を待つような誰もが想像でき、誰もが期待するような安易な「展開」にならなくて良かったとも思いますよ。
    二人ともリングに上がり続ける限りリング上で展開ありきではなく必然的に向かい合う日が来ると思いますから。

    ID:551865 [通報]
    (2016/2/26 14:06)
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  • コメントありがとうございます。筆者の逢坂です。
    そうですね、純飯伏ファンとは言えないですね私は。どうしても新日本が先に来てしまうあたり、確かにただの飯伏推しの新日本ファンですな。失礼しました。
    やっぱりこのタイミングでのケニーとの再戦は安易ですかねぇ。わかってはいたんですけど、希望が安直なのでどうしても期待してしまいますね。
    この先どうなるか楽しみです。

    投稿者:逢坂鈴汰(ID:289583) [通報]
    (2016/2/26 15:29)
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  • プロレスの複雑なとこですよね~。選手個人だけのファンてなら別として贔屓の団体もあればですね。ファンの選手が贔屓の団体で活躍してほしいと思うと…さらに観たい対戦があればなおのこと…ですね。野球ならFA取得するまでは個人で移籍は難しいけどプロレスは案外自由やったりしますから余計に。
    新日本でのケニーVS飯伏は自分も観たいカード。ぜひとも実現してほしいですね。

    ID:5984 [通報]
    (2016/2/26 22:01)
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  • 前からの飯伏ファンは「研究所」という響きや謎の動画にニヤニヤが止まらないでしょうね。伊橋の「個人的には恐怖しかないよ!!」のツイートがすべてを物語ってます。
    飯伏vsケニーは盛り上がりますが、あえて今年は焦らして、来年の1・4っていう感じがいいかも。武道館を沸かせた二人にはもうドームしか残ってないでしょう!

    それにしても逢坂さんの真摯な対応に脱帽です。

    ID:9644 [通報]
    (2016/2/27 1:14)
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  • 5番コメント様
    恐縮です。逢坂です。
    割と他のライターさんはコメントに返信していないようなので、どうするべきなのかは迷うところですけど。
    私は積極的に返信していきたいと思っています。
    コメント稼ぎだと言う人もいるでしょうけど・・・。

    投稿者:逢坂鈴汰(ID:289583) [通報]
    (2016/2/27 23:01)
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