2016/1/30 10:01

FANTASTICA MANIA終了~カマイタチの旋風

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FANTASTICA MANIA終了~カマイタチの旋風
3.9
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毎年恒例の新日本プロレス&CMLLによる「FANTASTICA MANIA」が終了した。
メキシコ最大のルチャ・リブレ団体CMLLのルチャドール達を日本のリングで見られる、数少ない興行である。
内藤哲也が「FANTASMICA MANIAに来る連中は二流」と度々口にしていたが、それでもアトランティス、ウルティモ・ゲレーロらベテラン勢、ミスティコ(2代目)、ティタン、メフィスト、バルバロ・カベルナリオらおなじみのメンバー、そしてドラゴン・リー、ヴィールスらの初来日と豪華な顔ぶれが集結した。
残念ながらルーシュ、ラ・マスカラ、マルコ・コルレオーネら本家ロス・インゴベルナブレスメンバーやマキシモ・セクシー、カリスティコ(初代ミスティコ)ら日本でも知名度の高いルチャドールの来日はならなかったが、CMLLの興行形態を考えると致し方ないだろう。
個人的にはフエゴを再び見ることが出来て幸せだった。

さて、今回の「FANTASTICA MANIA」でも例年通りCMLLのベルトをかけたタイトルマッチがいくつか行われたが、特に注目度の高かったのは二つ。
ひとつは、BUSHI vs マスカラ・ドラダのCMLLウェルター級選手権。
「FANTASTICA MANIA」最終戦をもって新日本への期間限定所属を終えるマスカラ・ドラダが奮闘し、ドラダ・スクリュー・ドライバーでBUSHIを下した。
BUSHIの勢いを見るにドラダを撃破し、宣言通りメキシコで防衛戦を行なうかもと思ったのだが、ドラダが意地を見せた形になった。
BUSHIはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン加入後から試合内容が格段に良くなっている。以前のBUSHIなら恐らくベルト奪取すらならなかっただろう。
ベルトを失ったのは残念だが、KUSHIDAとのIWGPジュニア戦に標的を切り替えて次回シリーズを闘っていくべきだ。
もう一つ注目されたタイトルマッチは、なんといってもカマイタチvsドラゴン・リーのCMLLスーパーライト級選手権。
23日の後楽園でヴィールスを破り防衛に成功したドラゴン・リー。
そのドラゴン・リーを急襲し翌日後楽園でのタイトルマッチを要求したのがカマイタチだ。
カマイタチはご存知の通り新日本プロレスの元ヤングライオンで、無期限海外遠征中の高橋広夢。2014年1月にOKUMURAに呼び込まれた謎の日本人マスクマン「カマイタチ」としてCMLLデビューを飾った。
その後ドラゴン・リーとのマスカラ・コントラ・マスカラに破れてマスクを脱ぎ、正体が高橋広夢であることが明らかになった。
その後ドラゴン・リーとライバルとして激闘を繰り広げ、昨年12月にはついにタイトルマッチで勝利、ベルト奪取に成功したかに思われた。
直後にドラゴン・リーのセコンドであったマキシモ・セクシーがレフェリーに「ロープに足がかかっていた」と抗議し、判定が覆され再試合。そこで敗れベルト奪取に失敗。
この試合後からカマイタチはTwitterで、ドラゴン・リーおよびマキシモ・セクシーに対して強い怒りと恨みの感情を書きなぐっていた。
そして23日、ついにカマイタチが新日本のリングに姿を現した。
試合後のドラゴン・リーをジャーマン・スープレックス・ホイップで投げ捨て、ふてぶてしいまで表情で挑戦をアピール。かつての高橋広夢とはほとんど別人と言ってもいいほどのルード(ヒール)っぷりだった。
翌日の後楽園で行われたタイトルマッチはまさに名勝負と呼べる激闘になった。序盤の張り合いからカナディアン・デストロイヤーまで、まさにスピード、ハイフライ、テクニックの最高峰と呼べる試合だったと思う。
カマイタチの成長っぷりもさることながら、ドラゴン・リーの潜在能力の高さにも驚かされた。ドラゴン・リーはルーシュ、2代目ミスティコ(初代ドラゴン・リー)の実弟であり、父や叔父もルチャドールというルチャ一家の生まれであるが、三兄弟がそれぞれ凄まじいポテンシャルを誇っている。こんな三兄弟が他にいるだろうか。
あえて試合内容に苦言を呈するならば、やはりキャリアが短く試合に深みが足りなかったことだろうか。カマイタチはキャリア6年目にあたるが、ドラゴン・リーはまだキャリア2年。2人ともまだまだ若手であり、非常に大きい伸びしろを感じるものの、若さゆえの危うさも感じる(このキャリアであんな試合が出来ることが驚きなのだが)。
例え今のままカマイタチが新日本に凱旋しても、ジュニアのトップに立つKUSHIDAやヤングバックス、六本木ヴァイスらにはまだ及ばないだろう。その点引き続きメキシコで闘う道を選んだのは正解だと言える。
今年から、風神&雷神(小松洋平&田中翔)もCMLLに加わる。新日本が誇る若手たちのメキシコ席巻は、そう遠くないのかもしれない。

この記事を書いたライター: 逢坂鈴汰

コメント

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  • 試合に深みねぇ…深みって具体的に何ですか?

    ID:29506 [通報]
    (2016/1/30 12:51)
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  • 筆者です。
    言葉が足りませんでした。
    私の考える「深み」というのは、身体能力や技の完成度、スピード感の他に、ムーブとムーブの「間」を調整したり観客の反応によって動きを変化させる、いわゆる「インサイドワーク」に近いものです。
    カマイタチ、ドラゴン・リー両者ともにスピード感溢れかつダイナミックなジュニア戦士としてはかなりハイレベルだと思いますが、やはり歴戦のレスラーたちのようなリング上での駆け引きや緩急の付け方などはまだまだだと感じたので。
    個人的にはそれらがバツグンにうまいジュニア戦士はロッキー・ロメロです。

    投稿者:逢坂鈴汰(ID:289583) [通報]
    (2016/1/30 14:40)
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  • 個人的には若さ溢れるというか、20代同士のスピード感あるハイレベルな試合だったと思います。中邑曰く新しい価値観を体現した選手が出てきたと言ってましたが、ネクストを見たい!という試合でしたね。
    しかし20歳であれはオカダレベルだと思いました。

    ID:466881 [通報]
    (2016/1/30 22:38)
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  • ロッキーロメロのインサイドワークは自分も好きです。いぶし銀…じゃないけど絶妙というか。ただ、ドラゴンリーとカマイタチの試合は間をとるよりもスピード感を出したり、技の返しの連発をする方が面白いかなと思いました。女子ですが夏樹たいようさんが現役の頃のハイスピードな試合は凄かったし。多分、現在の二人はそっち側なんだと。あとは全員がハイスピードな試合はしないから、例えば、団体は違うけど小川みたいな選手と当たったとき、どんな試合をするのか…。最後に試合後のカマイタチのコメントが口調は悪くなったけど「ゴールデンでプロレス中継」とかジュニア選手としての誇りとか根っ子は高橋広夢なんだなぁって思いました。帰国はまだみたいですが楽しみが増えました。

    ID:5984 [通報]
    (2016/1/31 2:00)
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