2015/10/6 13:38

アイドルの見たプロレス世界【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】

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アイドルの見たプロレス世界【多重ロマンチック的ぼくらのプロレス】
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■プロレスとアイドルと紙テープ
プロレスとアイドルの融合。遡ればジャニーズ事務所の男闘呼組が「ワールドプロレスリング」主題歌を歌っていたし、近年では全日本プロレスに登場したももいろクローバーZ。タカタイチ興行に登場するREADY TO KISS。2013年DDT万博では「アイドル4WAYランバージャックマッチ」をはじめとする試合形式でBiS、アップアップガールズ(仮)、しず風&絆~KIZUNA~、LinQ、新田恵利と総勢5組がリングで歌い踊っていました。

プロレスラーのコール時に紙テープが投げ込まれる、という文化は1975年、女子プロレスラー・マッハ文朱(ふみあけ)さんがリングで歌ったことから、当時のアイドルコンサートで行われていた紙テープ投げが持ち込まれ、引き継がれているもの。プロレスもアイドルも、幻想をまとい実力で観るものを熱狂、酔狂に巻き込むという図は同じなのかもしれません。まあ、アイドルは日本武道館の2階席からムーンサルトとかしないけど。

さて、7月27日。今回プロレスのリングに上がったのはカタモミ女子。2015年に入りフジテレビ系「ザ・ノンフィクション 中年純情物語~地下アイドルに恋をして」で取り上げられ注目を浴び、8月には中心メンバーである潮田ひかるさんが第6回ヤングチャンピオングランプリ受賞と徐々に勢いをつけ始める平均年齢23歳のグループです。前述したグループと彼女たちの違い。ここで取り上げる理由。それはワタクシがつなぐ部分に関わってるか関わってないかに尽きるわけでございます。ウン、端的に言えばそこしかない。

■マネジャーにローキック
自分がその存在を知ったのはテレビで取り上げられる以前。とあるプロレス関連の仕事を介して現在のカタモミ女子担当マネジャーと知り合ったことからでした。マネジャーさんのスカウトした中に現在の潮田ひかる(当時は本名)さんがいて、名前がとても印象的だったことから、彼女と同時に所属するグループ名も覚えたのでありました。どう印象的だったのかは本名に関わる部分なのであえて書きませんが、興味がある人はググってみてくださいな。

幾月かのちに事務所ライブに誘われて。プロレスのことを日々書いてる身としては、少しでもフックがあれば、つなぐことができないか考えているので、執筆で関わったプロレスムック本を自己紹介がてら何人かのタレントさんに渡したのでありますが、その中に彼女もいらっしゃいました。聞くところによるとお父さんがプロレス好きで、本人はほぼ見たことがないものの、生観戦の機会をうかがっているらしい。プロレス会場お誘いしますよ。ありがとうございます(キャッキャ)。タイミングがあったら来てくださいよ。はいー(すこぶる笑顔で後ずさり)とご挨拶。知ってるよ、“プ女子”だなんだ盛り上がってても、プロレスに興味ない女の子のほうがいっぱいいること。お父さんを出すあたり、角が立たない断りトークというか社交辞令的な、よくある言葉の交差だったのでありますが……。

忘れたころにローキック。マネジャーを蹴ることでメンション付けて自己主張。このコは結構本気だぞ。扶桑社刊「俺のプロレス Vol.1」参考ってことはそのローキック、初代タイガー佐山式。タグ付けされてるようにミスヤングチャンピオンの候補者レースが始まっていたころで、その宣伝ツイートの意味あいをガンガンに感じ、名指しでもって竹刀をブンブン、投票指令が下った感じがしましたが(1日1回投票したのは言うまでもない)。にしても、そのガッツキ魂。捨てたもんじゃありません。当時ちょうど自分もプロレス団体「花鳥風月」さんのTシャツデザインをしてたので、「やられたらやりかえすのがプロレスだ」(藤波辰爾の息子・LEONA談)と思い出したように誘ってみたのがこのときでした。スケジュールを確認すると、当日は試合会場・浅草橋の隣、秋葉原で立て続けに仕事。ダメもとでマネジャーに連絡をしてみたら……。なんと仕事の合間を縫って本人希望で来てくれたのです。移動距離一駅とはいえ、試合観たさに目を輝かせて。あれま、あの時の受け答え、マジだったの!? 少なからず本当にプロレスに興味あるんだなあと。

リングアナにマイクを渡され投票の呼びかけもありました。ドキュメンタリーが放送されたのはこのあとで、ズンズン注目度は急上昇。人生を投資するファンと、陽の目を浴びられない偶像。売れれば売れるほどファンの手を離れていき、得てして突然の引退もあるという儚い関係性は、インディーズプロレス界隈(女子プロレス含む)とも重なり、その放送内容はプロレスクラスタにも刺さりました。グループも忙しさを増していき、潮田さん自身も多大なファンの支持を得て、第6代ミス・ヤングチャンピオンの王座を奪取。その背景にプロレスファンの力が…… さほどなかったと思いますが、ほんの少しでもアピールできていたなら、四角いジャングルを案内した甲斐があるってもんですよ。

とはいえ、このときは秋葉原で待つファンのもとに折り返す必要性があったため、プロレス自体をほとんど見られていない事実。だったらせっかく親和性のあるプロレスとアイドルだもの。ファンと一緒に仕事でリングに来ればいいじゃない。「既存のプロレスファン以外にもファイトを提供したい」というシアタープロレス花鳥風月の懐広き姿勢もあって、9月27日、浅草アサヒビール・スーパードライホールでそれは叶うことになりました。

■リングは非日常を見せる場所
小劇場という非プロレスな場でプロレスをするからシアタープロレス。シアタープロレス花鳥風月という団体名には、そんなプロレスをプレゼンする姿勢が表れています。だったら非アイドルな場所でアイドルするのも逆にアリだ。第3試合を終えた休憩後、アイドル6人はリングへと駆け上がりました。

桃色シャツに身を包んだカタモミファンに入り交じり、ウルフスター☆選手にスペース・レッド選手。はたまた潮田さんとおなじ“第6代”修斗王者の勝村周一朗選手もワイワイ肩組み、諸手を伸ばす。ああ、なんだこの文字起こしの難しい光景は。360度にお客さんがいる環境、スプリングの効いた場所でのダンスという大きなハンディを、ライブの場数という経験値で乗り越えて、想像以上のパフォーマンスをみせてくれたのでありました。ライブではピンクの紙テープも投げ込まれました。上記のようにアイドル由来の紙テープですが、2015現在のライブシーンで紙テープを投げ入れれることは進行の妨げになる御法度行為。彼女たちは驚いたことでしょう(ずっとくるくる腕に巻いてた)。紙テープ文化が残るのは、プロレスと離島の船着き場だけなのです。

■カタモミ女子はプロレスを見て何を思う
ライブまでは控え室。終えた後は物販でリングと離れた場所にいたとあって、ゆっくり観戦とはいきませんでしたが、潮田さんとリーダー・平塚さんが“初観戦”をツイートしてくれています。カードは勝村修一朗&鈴木秀樹組vs矢郷良明&松本崇寿組。
簡単に説明すると、格闘家にとっての紅白歌合戦、大晦日「Dynamite!!」に出たことがあるのが勝村選手。
潮田さんらと同世代、1991年生まれが白いパンツの松本選手。たぎる激突、手に汗握る。



花鳥風月もプロレス界全体から見れば地下アイドルのような位置づけですが、カタモミ女子同様、ライブの肝と楽しさ。ファンとのつながりをしっかり伝えていけるチームになっていければいいなあと思います。

別に選手の名前をたくさん知ってるマニアになってくれなくてもいいのです。遥か向こうの世界のことではなく、手の届く位置にあるものだということがわかってくれれば。非日常は意外と近くにあるんだよ。

プロレスを観終わった後の潮田さんのツイート。観戦前のメンバー集合写真を上げつつ、こんなことをつぶやいておりました。

欠けた部分をそれぞれ補い闘っていく。プロレスでも大切なスピリッツでありますよ。潮田さんらメンバーが見れなかった試合模様だって、きっと来てくれたカタモミファンが感想でもって伝えてくれるでありましょう。日常で疲弊した心は、プロレスで、アイドルで、それぞれ揉みほぐせますように。


■2015年9月27日 浅草 アサヒビール・スーパードライホール セットリスト
01. 桜風
02. smile for you
03. 情熱、希望と愛を胸に
04. 全力少女

(写真提供)シアタープロレス花鳥風月写真部

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カ・タ・モ・ミ・女子
シアタープロレス花鳥風月

この記事を書いたライター: 漁師JJ

コメント

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  • 長い。手短に。

    ID:69656 [通報]
    (2015/10/6 19:45)
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  • こうしてまたプ女子が増えた。

    ID:2614 [通報]
    (2015/10/7 0:04)
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