2015/10/4 19:57

ターキージャンキー 漫画でも異彩を放ついぶし銀【プロレス漫画レビュー】

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ターキージャンキー 漫画でも異彩を放ついぶし銀【プロレス漫画レビュー】
4.5

 プロレス漫画の定番のひとつとして、実際のレスラーをモチーフにしたキャラクターの存在がある。

 特にアントニオ猪木をモチーフにしたキャラクターは数知れず存在し、そのいずれもが強烈な個性を放っている。これは彼自身の持つ圧倒的なスター性と、それに魅せられた漫画家たちの猪木愛がキャラクターに投影されているからだろう。

 今回紹介する漫画『ターキージャンキー』にも、“アトラス冴木”というキャラクターが登場。悪役ながらもどこか憎めないキャラクターとして独自の魅力を放っている。

 この漫画には他にもこういった元ネタ有りのキャラクターが登場しているのだが、その中で個人的に特に気に入っているキャラクターがいる。その名は“木田イサオ”、得意技は脇固めと“キダクラッチ”。そう、あの木戸修をモチーフにしたキャラなのだ。

 この木田イサオ、作中では主人公・滝念五郎の師匠的存在。団体が格闘技路線への転換を進める中、独自にエンターテイメント路線を貫こうとする滝を憎からず思いながらも、社命を受けて滝と真剣勝負を繰り広げることになる。作中でも大きな山場となる一戦だが、そんな中でも木田は元ネタに違わぬいぶし銀の立ち回りを見せる。グラウンドの攻防でも話を盛り上げられるのは、プロレス漫画や格闘漫画を書き続けているにわのまこと先生ならでは。そして激しい試合の中でもキッチリ整えられて試合中にも乱れない髪の毛には、プロレスファンならばクスリとしてしまうこと請け合いだ。

 全3巻と短いながらも、当時のプロレス界の空気とそれに対する作者の思い、そしてプロレス愛があふれている作品だ。

この記事を書いたライター: アサ薫

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