2015/9/9 10:14

「プロレス女子」を飛び越え「プロレスラー」を目指すことを決めた少女・岩田美香 ~その5~ 【まぁ一服!@ぼくプロ】

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「プロレス女子」を飛び越え「プロレスラー」を目指すことを決めた少女・岩田美香 ~その5~ 【まぁ一服!@ぼくプロ】
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「終わった後に合否は出しますが、お客様がまだ厳しいと思ったら拍手はしないでください」

お客様に対してそうマイクで告げた里村明衣子。今回の公開プロテストというのは初めての試みだったそうです。なぜこのような選択をしたのでしょうか?

里村の言葉を借りると、

「道場内での評価は自身や他の選手でもできるけれど、リングの上での評価はお客様が下すもの」

岩田美香の「本番」における心の強さを試したかった。そんな感じでしょうか。

■“前例”のないデビュー戦に

「プロテストの結果は合格です」

里村の口から合格の言葉が出たわけです。晴れて岩田美香という練習生が岩田選手になった瞬間だったのですが、この後里村からとんでもない発言がありました。

「デビュー戦の日程と相手ですが、先ほど交渉して決めてきました。7/12の新潟でデビュー戦となります。対戦相手は…アジャ・コング選手です」

会場内にはちょっとした動揺が走りました…

■ただひたすら、がむしゃらに

アジャがデビュー戦を受けてくれるということ自体本来ならあり得ないことです。里村の熱意に心を動かされたということでしょうか。

里村はこんな言葉を残しています。

マスコミの方になんでアジャさんを対戦相手に選んだのか?と聞かれましたが、今も昔も憧れの世界に踏み込むには覚悟がいる。

デビューの敷居を低くするつもりはないから道場練習では笑顔が消える程追い込みます。彼女だったら厳しさを突き抜ける精神力の強さ、それを乗り越えられる容量があると判断しました。

簡単にデビュー戦相手を承諾する方ではないので(実際、10数年デビュー戦相手のオファーを断って来たと言われました)、きっちり岩田を仕上げないといけないプレッシャーをチサコ・幸子にもかけていました。


7/12の岩田美香デビュー戦。会場には母と弟も駆けつけました。試合内容だけみれば全く歯が立たなかったのは致し方のない所。アジャに片膝をつかせるだけも本当に苦労していました。それでもこの時点で岩田美香が持っているものは全てぶつけられたのではないでしょうか。

裏拳こそ出さなかったものの、アジャは真正面から全て受け止め、決して手を抜くことなく、一人の「レスラー」として岩田美香の対戦相手を務めあげました。試合中、試合後には岩田選手に対する惜しみない拍手が起こりました。単なる判官贔屓というだけではない、岩田美香に対する期待感。そんな思いで拍手を送った方が多かったような気がします。

■美仙女・岩田美香

赤と黄色を主体としたセパレートのコスチューム。センダイガールズプロレスリングにおいてセパレートのコスチュームというのはなかなか珍しいものです。そして、彼女につけられたキャッチフレーズは「美仙女」。彼女の持つ華やかさを活かして、センダイガールズを世間に広めるための広告塔という役割はあるかもしれませんが、だからといってセンダイガールズが岩田美香を「アイドルレスラー」にしようなどという考えはさらさら持っていないはずです。

「最近のプロレスラーは基礎ができてない」
「飛んだりはねたりしているだけでなんかチャラチャラしているだけ」
「見ていて危なっかしいだけ」


昔の良き時代を知るオールドプロレスファンからはそんな声も聞こえてきます。しかし、長与千種の遺伝子を継ぐ里村ならば、そんな声に対してしっかり返答するだけのものを見せてくれる、創り出してくれる。そう期待しています。

(その1)
(その2)
(その3)
(その4)
(終)

この記事を書いたライター: らいなぁ

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