2015/8/8 9:37

任侠姫レイラ 受けの美学 【プロレス漫画レビュー】

閲覧数:2386

任侠姫レイラ 受けの美学 【プロレス漫画レビュー】
まだ評価がありません

 古今東西さまざまなプロレス漫画があるが、その中で今読んでほしい作品は? と訊かれたら、僕は『任侠姫レイラ』を挙げるだろう。

 この作品を特徴付ける要素の一つが「ブックの存在」だ。

 多くのプロレス漫画ではブックは存在しないか、主人公の意図に反して用意された障害として描写されている。しかしこの漫画では作中ほとんどの試合でレイラの勝ちブックが明言され、レイラもそれを守るべきものとして受け入れているのだ。

 では筋書きの決まった試合でレイラは何と戦い、何が読者を惹きつけるのか。 

 レイラはプロレスラーとして観客と戦っているのだ。ブックがあろうと、対戦相手の魅力を引き出すためにはわざと受けきらねばならない。腕を折られ額を割られ、力尽きそうになってもブックを完遂するため立ち上がらなければならない。その凄絶な覚悟の前では「ブックがあるから真剣勝負ではない」なんて考えは改めるしかないだろう。全てはリングの上で花と咲き、観客に感動を与えるためなのだ。

 レイラが観客に最高のプロレスを見せた時、読者は観客と一体になってこの最高のプロレスラーにエールを送りたくなるはずだ。

 様々な時代の波を超えてプロレスの立ち位置も変わってきているが、その中でプロレスラーが持つ強さとはなんなのか。この作品が一つの回答となるだろう。

この記事を書いたライター: アサ薫

コメント

    まだコメントはありません。

おすすめ記事

新しいコメントを投稿する

 [PCから画像ファイルをアップロード]

関連付けられたタグ

 漫画  任侠姫レイラ
[タグを付ける]

<< 一覧に戻る

プロレスが好きな人はフォロー!
「ぼくらのプロレス」ならではの情報をお届けします。